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重岡side
望「神ちゃん？」
神ちゃんはその場から全然動こうとせんかった
それどころかラグがおる方向をじっと見つめてる
中「何してんねん！今、あいつらに気づかれたら2人を探すどころじゃなくなるで！」
桐「せやで！俺らメンバーやろ？2人を放っては行けんやろ？」
淳太と照史が説得してる内にもラグたちの足音がだんだん近づいてくる
神「……俺、お前らのことメンバーと思ったことないから」
望「え……」
あまりにも驚きすぎて誰も返す言葉が見つからへん
神「……早よ行けば？2人のとこ」
神ちゃんは冷たくそう言い放った
桐「は？お前ふざけんなよ！」
照史は神ちゃんに掴みかかろうとした
望が止めてくれたおかげで納まったけど
中「そんなもんやったんやな。俺らの絆って」
神「……」
神ちゃんは俺らに背を向けたままや
何を考えてるんか分からへん
望「メンバーと思ったことないってどういうこと？」
望が恐る恐る聞いたとき、やっと振り向いたかと思うと
「これ以上聞くな！」とでも言ってるかのような目で睨んできた
初めて神ちゃんが戦ってるのを見た時と同じや……
神「助けに来てくれてありがとう……」
重「え？」
俺にしか聞こえへんくらい小さい声で、
でも確かに神ちゃんはそう言った
そのまま神ちゃんはラグたちのいるであろう方向へ走っていった
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作者名：音 | 作成日時：2019年7月27日 21時
