この世界には third (ページ49)

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濵田side

えっと……皆とはぐれてもうたな

前も同じことあったし、俺って迷子になりやすいんかな？

ただ流星も一緒やから1人じゃないだけマシや

藤「濵ちゃん。あそこの部屋、明かりがついてるで」

流星と一緒に音をたてないようにその部屋に近づくとラグたちが喋ってるのが聞こえた

壁越しに話を聞いてると気になる会話が聞こえてきた

ラ「7人の勇者が入ってきたって本当か？」

ラ２「あぁ、でもデグラス様ならきっと大丈夫だ」

ラ「そうだな。それにもうすぐ進化するだろうし」

ラ２「そうなればあいつらに負けるはずがない」

俺は驚いて流星と顔を見合わせた

よく分からへんけど良くないことが起こりそうなのは分かるし

進化？されたら俺らも今までみたいにはいかへんくなってまう！

ラグたちがおった部屋から離れて皆に報告するために屋敷の中を走り回る

藤「どこおるんや？」

濵「流星！ちょっと止まってくれん？」

俺は止まって意識を集中する

「……こ…や」
　タタタタッ

誰かの小さい声と足音が聞こえる

「重！しっかりし！」
「まず濵ちゃんと流星を見つけな！」

メンバーや！

濵「流星！こっちにメンバーがおるで！」

藤「分かった！」

俺らは気配だけを頼りにメンバーのいそうなところへ向かっていった