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神山side(９歳)
ただでさえ、人が殺されるのを見てパニックやったのに
唯一僕の傍にいてくれた
大好きやったお兄が目の前で殺されて余計頭が真っ白になった
それを見て笑ってるオトンに殺意が芽生えた
またナイフが僕の方に来る
でも僕はそれを避けた
お兄の分まで僕に生きてほしい
それがお兄の願いなら……！
僕は必死に走った
裸足でお兄の血が服に着いたままの状態で
人より小さい体で
ひたすら走った
刑「君！大丈夫！？」
刑事さんが僕を見つけてくれてそのまま意識を失った
僕が目を覚ますと事情聴取をされた
オトンは警察に捕まったらしい
行く当てもないので施設に入った
……けどこの頃から僕は、いや俺は
変わってしまったらしい
ちょっと尖ったっていうか、狂ってたっていうか？
そんな感じやった
必要以上のことは喋らんようになったし
常に人のことを疑ったりしたし
前は相手からやったけど
今度は自分から人と距離をおくようになった
もちろん施設の人とも
でも病弱なのは変わらんくて
病院通いやったから、担当の先生とカウンセラーの先生は唯一心を許せる人やった
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作者名：音 | 作成日時：2019年7月27日 21時
