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十枚 ページ11

「ねぇ、Aちゃんは彼氏いる?」

昼休み、好物であるフルーツサンドを食べていると、友達にそんな質問をされた。

『どどどうして突然!?』

夏帆「動揺しすぎ」

「突然て、今好きな人の話してたんですけどー」

「でもAちゃん可愛いからいるでしょ?」

『可愛くないしいない!』

お姉ちゃんは可愛いし美人だけど、私は違うので全力で否定する。

「え〜。好きな人は?」

『いない』

そう答えると、夏帆ちゃん以外につまんないーと言われた。

夏帆「そういう2人は?」

「他校にいるよ」

「今はいないかな〜」


なにこれ……女子っぽい……!

けど話題を持ち合わせていない……!


そんな事を1人で考えていると、話題はカッコいい人についてと変わった。

「そういや知ってる?三年の及川さん!」

「うん!カッコイイよね〜!」

夏帆「そ、そうなんだー」

夏帆ちゃんの顔が引きつっている。隠せてないよ!

私は会話についていけないため、再びフルーツサンドを食べる。

「でね、その及川さんてバレー部なんだけど、他の人達もカッコイイんだって〜!」

「ほんとー!?」

ついに夏帆ちゃんもついていけなくなり、2人して聞き役になった。




昼ご飯が食べ終わり、夏帆ちゃんと自販機に向かう。

『いやー、女子ってすごいね』

「それな。」

言い出したのは私だけど、ふと気付く。
私達も女子だよね(())

「及川さんて確かにイケメンだけど、きっと性格よろしくないよ」

『あぁ〜うん』

そう肯定的な言葉を言うと、夏帆ちゃんは少し目を見開いた。

「知ってるの?」

『なんていうか……顔見知り?この前お姉ちゃんのことナンパされた』

「うへぇ」

『でも、バレーしてる時は格好良いんじゃないかな』

この前の練習試合を思い出す。及川さんは少ししか出ていないけど、それでも凄いのはなんとなく分かった。

「ちょ、A!?だめだよ!?」

夏帆ちゃんが歩きながら突然、私の方を向いた。

いや、曲がり角が前に!

と声に出したのは時すでに遅しで、誰かとぶつかってしまった。


夏帆「あ、ごめんなさい!……て、わぁ!!」

『あ……れ、誰?』

その誰かは、1人ではなかった。

するとその中から聞き覚えのある声がした。

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藍原(プロフ) - 返信が遅れてごめんなさい! 読みやすいと言って頂けて本当に嬉しいです(^^) コメントありがとうございます!! (2019年4月10日 20時) (レス) id: 29ee75d256 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん(プロフ) - すごく面白かったです!すごく読みやすくて、楽しく読まさしてもらいました! (2019年3月19日 10時) (レス) id: 0f93b089e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍原 | 作成日時:2018年2月6日 18時

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