その後【69】 ページ29
お騒がせな記者会見から数日―――…。
「祐也、起きないと仕事遅れちゃうよ!」
手「んーもうちょい…」
「わっ!」
祐也に腰をぐいっと引き寄せられてベッドの中に。
「もー、ご飯冷めちゃう」
手「だって、Aに少しでも触れてたいから」
なんて言ってちゅっと触れるだけのキス。
―――あれから世間からはやっぱり賛否両論の声。
もちろん批判もあったりするけど少なからず私たちを見守ってくれている人もいる。
涼介も記者たちの前で真実を話して、熱愛報道の騒ぎはおさまっていったわけだけど――。
．
「もう、起きないなら私一人で食べるからね?」
なかなか起きようとしない祐也を置いてベッドから起き上がろうとした時だった。
「わっ…!」
またもや祐也に腕をひかれて今度はベッドに押し倒される。
手「だーめ、朝ご飯は一緒に食べるって決めたじゃん」
そう、あの日からできるだけ二人の時間を増やそうと決めた私たち。
お互い仕事で忙しいからご飯の時と寝る時は必ず一緒って決めた。
「わ、分かったから…どいてよ…」
手「んーAからチューしてくれたらいいよ?」
「…分かったよ、」
手「あ、フレンチじゃなくてディープね?」
私が諦めて祐也に顔を近づけると、祐也は私の唇に指をあててニコッと笑った。
「っ、無理無理!」
手「へぇー。じゃあ起きない」
「わ、分かったから!するする!」
私は祐也にそっと顔を近づけてぎこちなく唇を重ねる。
だけどなかなか舌を入れない私をじれったく思ったのか祐也は自分から唇を割って舌を入れてきた。
「んっ……ゆう、や…!」
苦しくなって祐也を押し返すとすんなり離れてくれた。
手「よーし、今日も一日頑張るぞ〜」
なんて目覚めが良さそうにベッドから降りて階段を降りていく祐也。
……すんなり離れた祐也にちょっぴり寂しいな、なんて思う。
最近、そう思うことが増えた。
もっと触れてほしい、だなんて――…。
自分でも分かる、前以上に自分が祐也を求めてしまっていること。
恥ずかしいから認めたくはなかったけど。
だけどあれ以来すっかりキス以上はしなくなった祐也。
もともとキス以上だって最後までしたわけじゃないけど…。
だってちゃんと仲直りもしたしもうそろそろ…いいと思うんだけど、な…。
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みるきぃ - 優穂さん、素晴らしい作品をありがとうございます。この作品で、勇気づけられました。諦めようと思っていた片想い、続けようと決心することが出来ました。片想いって悪いことじゃないとこの作品で気づきました。本当にありがとうございました。 (2018年4月21日 0時) (
レス) id: 56946e8e08 (このIDを非表示/違反報告)
優穂(プロフ) - 小山慶一郎&;水上颯さん» なかなか更新できずに申し訳ございません。これから少しずつ更新していこうと思っていますのでどうか温かい目で見てくだされば光栄です!今後ともよろしくお願いいたします (2018年4月14日 20時) (レス) id: 3fb30be1a4 (このIDを非表示/違反報告)
小山慶一郎&水上颯 - すみませんm(_ _)m 同じものを2つ送ってしまいました｡ごめんなさい｡ (2018年3月17日 22時) (レス) id: 0c967261d6 (このIDを非表示/違反報告)
小山慶一郎&;水上颯 - 優穂さん 初めましてじゃないかな?私,シークレットカンファレンスの方が見たいんですけど,更新お願いできますか? (2018年3月17日 22時) (レス) id: 0c967261d6 (このIDを非表示/違反報告)
小山慶一郎&;水上颯 - 優穂さん 初めましてじゃないかな?私,シークレットカンファレンスの方が見たいんですけど,更新お願いできますか? (2018年3月17日 22時) (レス) id: 0c967261d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優穂
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/aiha3/
作成日時：2018年1月26日 23時
