その後【59】 ページ19
『あ!!加藤さん!!今回の件ですが、あの山田涼介さんとは本当に恋仲にあるんですか!?』
『手越さんとご結婚されていますが、不倫ということでいいのでしょうか!?』
外に出ると私を見るなり一斉に群がる記者たち。
「っ、山田さんとはなんの関係もありません!!」
私は記者にそれだけ告げると湯田さんの車に乗り込んだ。
湯「……しばらくはこんな感じになるけど、仕方ないわ。
A、ドラマの撮影は終わったけどテレビで放送されるのはこれからなの。
きっと視聴率にも関係してくると思うわ。
……あなたは女優なのよ、今回の件は少し自覚が足りなかったわね」
「…はい、すみません」
湯「山田くんとは本当になにもないのは分かってるわ。だけどこうしてちゃんと理解してくれるのなんてほんの一部なの。
みんながみんなちゃんと納得してくれるわけじゃないわ」
「すみません…」
湯「…今日は帰ってゆっくり休みなさい。これからのことはまた明日考えましょ」
・
私は湯田さんに家まで送ってもらってすぐに家の中に入る。
まだ私たちの家は記者たちに特定されていないからか、家の前はいつもと変わらない静かさだった。
鍵を開けて家の中に入る。
祐也……帰ってる。
玄関には祐也の履きなれた靴。
ニュース……見てるなら祐也も知ってるよね。
・
「祐也……」
リビングに行くと祐也は机に座っていた。
パソコンでライブの確認をしているようだった。
近くまで行くけど祐也は私の声なんて聞こえていないかのようにパソコンに目を向けたまま。
「祐也っ!」
手「……なに」
もう一度呼ぶと今度は目すら合わせてくれなかったものの、返事をしてくれる。
「あの…」
口ごもる私をよそに祐也はテレビをつける。
手「なに?言い訳でもするつもり?」
画面に映し出されるのは私と涼介の熱愛報道。
それを見るだけで胸が苦しくなる。
「…違う、ほんとに涼介とはそんなんじゃない、から…」
本当に言い訳にしか聞こえないような言葉。
だけど本当にこれしか言えない。
だって涼介とはそんな関係じゃない。
手「…言い訳なら聞きたくないから」
祐也は溜め息をつくとパソコンを閉じて椅子を立ち上がった。
「っ、待って!」
祐也の腕を掴むけど、
手「離せよ!!」
今まで聞いたことのないくらい大きな怒鳴るり声に近い祐也の声にビクッとした。
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みるきぃ - 優穂さん、素晴らしい作品をありがとうございます。この作品で、勇気づけられました。諦めようと思っていた片想い、続けようと決心することが出来ました。片想いって悪いことじゃないとこの作品で気づきました。本当にありがとうございました。 (2018年4月21日 0時) (
レス) id: 56946e8e08 (このIDを非表示/違反報告)
優穂(プロフ) - 小山慶一郎&;水上颯さん» なかなか更新できずに申し訳ございません。これから少しずつ更新していこうと思っていますのでどうか温かい目で見てくだされば光栄です!今後ともよろしくお願いいたします (2018年4月14日 20時) (レス) id: 3fb30be1a4 (このIDを非表示/違反報告)
小山慶一郎&水上颯 - すみませんm(_ _)m 同じものを2つ送ってしまいました｡ごめんなさい｡ (2018年3月17日 22時) (レス) id: 0c967261d6 (このIDを非表示/違反報告)
小山慶一郎&;水上颯 - 優穂さん 初めましてじゃないかな?私,シークレットカンファレンスの方が見たいんですけど,更新お願いできますか? (2018年3月17日 22時) (レス) id: 0c967261d6 (このIDを非表示/違反報告)
小山慶一郎&;水上颯 - 優穂さん 初めましてじゃないかな?私,シークレットカンファレンスの方が見たいんですけど,更新お願いできますか? (2018年3月17日 22時) (レス) id: 0c967261d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優穂
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/aiha3/
作成日時：2018年1月26日 23時
