Brilliant Strawberry【Y.T】

Strawberry【2】 ページ3

「疲れたあ…」



貴人「でもいっぱい友達できて良かったね」



高校生初日、眠い校長先生の長い話を聞いたり新しい友達ができたりして学校を終えた私と貴人。



「うん、案の定みんなにパパのこと聞かれるけどね」



そんな今日の出来事を話しながら帰路を歩いているとあっという間に家に到着。
「ただいまー」と玄関のドアを開けると目に入った男物のブーツ。
それを見た瞬間すぐざまローファーを脱ぎリビングへダッシュ。




「っ、祐くん!!」




手「あ、Aちゃんおかえり。お邪魔してまーす」




家のソファに座っていたのはいつもの可愛い笑顔でお茶を飲みながらこちらを振り向く祐くんこと、手越祐也くん。




私の、好きな人。




琴美「こらA。ちゃんと手洗ってきなさい」




祐くんの目の前におぼんを持っているママは飛んできた私を見るなり怒る。




「はあい…」



鞄を2階の部屋に置き手を洗いにキッチンへ行くと、手を洗い終えた貴人とすれ違う。



手「おー貴人!お邪魔してます!今日から高校生か、制服似合うなあ」



貴人「祐也くん来てたんだね!そうかな、嬉しい」



リビングからは楽しそうに話す声が聞こえる。
素早く石鹸をつけてごしごしと手を洗ってリビングへ戻る。




「祐くん!私は?制服似合う?」




私は皺ひとつない綺麗なスカートの裾を持ちくるんっと一回転。
ずっと憧れてたこの辺でも可愛いと有名なネクタイの制服。
なにより祐くんに可愛いって言われたくて。




手「うん、すっごく可愛いよ。Aちゃん制服の着方もオシャレだね。さすがまっすーの遺伝子流れてるだけある」




やった!褒めてもらえた!




手「いいなー貴人は。周りにこんな可愛い制服着た女子がいるなんて。俺も戻りたいなー」




琴美「もう、祐也くんってば相変わらずそんなことばっかり」




祐くんが女子高生大好きなのは知ってるけど……。
やっぱり知ってても妬いちゃう。




だって祐くんの周りにはそんな大好きな女子高生が目に入らないくらい…綺麗で可愛い人たちがいっぱいいるんだもん。

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