シークレット・カンファレンス【T.M】

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奈々「……ごめんね、なんか無神経な話しちゃって」




「ううん、いいの。気にしてないから。もうとっくに終わったことだし。今は成斗と二人で十分幸せだし。




私は成斗がいてくれるだけでいいの」





奈々「…まっすーは?」





「もー貴久先生はいいの!」





奈々「好きなのに?」





奈々は一度言い出すと、私が認めるまで何度でも言い続ける。





「……きっと、貴久先生のことは好きだと思う。恋愛感情で。
だけど、どうこうなりたいとかは思わないよ。ただ毎朝あの笑顔を見れるだけで十分」




本当にそれだけで良かった。
だからこの気持ちは誰にも言わない。
奈々にはお見通しだったけど、他の誰にも言わない。




この気持ちは自分の心にそっとしまっておく。
秘密の恋心。




「第一、貴久先生だって大人なんだから彼女くらいいるよ」





奈々「えー…いないと思うけどなあ」





「もーそうやって期待させるようなこと言わないで!とにかく、これは私と奈々だけの秘密ね!」




奈々「気持ち、伝えないの?」





「伝えないよ」





この気持ちは貴久先生にとっては迷惑になる。
貴久先生からしたら私はただの保育園児の保護者。





「だから私はバツイチなのも言わないでほしいの」





奈々「うん…分かった。でももしなにかあったら言ってね!?
同じ母親同士なんだから!」





「ありがとう奈々」





奈々は年上だからか、話してるとスッキリする。




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私は自分の気持ちに鍵をかけた。

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