シークレット・カンファレンス【T.M】

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「ただいま〜」



母「あ、おかえりA!」




成斗「ばあば〜!!」




母「おかえり成斗〜!!」




出迎えてくれた母は成斗を見るなりぎゅーっと抱きしめる。




母「さ、上がって上がって。成斗の大好きなケーキあるよ〜」




お母さんは成斗を抱っこしてさっそくリビングへ向かう。




この通り、成斗を溺愛しているわけだ。




「お父さんは?仕事?」




母「うん、もうちょっとで終わるはずだけど。はい、成斗〜チョコケーキよ〜」




成斗「わーい!けーき!」




成斗はお母さんが出してくれたなんともツヤツヤしているチョコケーキを見て目をキラキラさせてる。




「あれ高いやつでしょ」




耳元でこそっと言うと




母「ふふ、いいじゃない。可愛い可愛い孫なんだから」




なんて嬉しそうに話してる。




……お母さんたちにはたくさん迷惑かけちゃったけど、こうして成斗を可愛がってくれることは本当にありがたい。




母「さ、Aも疲れたでしょ?今日はゆっくり休みなさい。いつから仕事?」




「ありがとう。明日の午後から仕事だから、明日の午前中には帰るよ。


だから成斗のことしばらくよろしくね」




明日から私は仕事のため、実家に成斗を預けて仕事に帰る。




母「ふふ、もちろん!成斗の大好きなオムライスでも作ろうかな〜」




なんてすごい張り切ってる。




……オムライス。あの人も好きだった。




よく昔は作ってあげてたっけ。





・





実家にくると、嫌でもあの人との思い出が蘇っていろいろ考えてしまう。




ここにはあの人との思い出が多すぎるんだ。

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