シークレット・カンファレンス【T.M】

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成斗「わー!ゆうえんちー!」




「こら成斗!!走らない!!」




成斗「貴久せんせー!!こっちこっちいー!」




貴久「成斗くん朝から元気だね、先生も負けてらんないなあ!」




今日は日曜日。
仕事が休みな私と貴久先生と息子の成斗と3人で遊園地に来ている。
目の前には嬉しそうにはしゃいで貴久先生の手を引く成斗と、いつものように可愛い笑顔で成斗の手を握る貴久先生。




…なぜこんな状況に至るかというと一週間前――…。





貴久「今度、遊園地行きませんか」




「へっ……!?」




突然の貴久先生からの提案。
いきなりすぎて思考回路が停止。




貴久「僕にできることがあったらなんでも力になるって言いましたよね?



旦那さんが不在な今、僕に成斗くんのパパ代わりをさせてください。…いや、します。



だから来週の休日、3人で遊園地に行きませんか」




「お、お気持ちは嬉しいですけどっ…でも、そんな悪いですし…」




だって成斗がいるとは言っても、私にとっては好きな人と休日を過ごすということで…。
貴久先生は私のことなんかどうも思ってないだろうから平気だろうけど私の心臓が持つかどうか…。




貴久「僕がしたいことなんです。僕も成斗くんが寂しそうにしている姿は見たくないですし…。




それともやっぱり出しゃばりすぎですか?ご迷惑ですかね…」





「い、いえ!とんでもないです!」





そう咄嗟に否定すると、ニコッと可愛い笑顔に戻り




貴久「じゃあ決まりですね」





・




そんなことで今3人で遊園地へ。




わざわざ貴久先生にマンションまで迎えに来てもらってしまった。
おこがましいながらも助手席に成斗を抱っこして座り、可愛いギャップとは裏腹にサングラスをしながら運転している貴久先生の横顔はカッコよかった。




けど私の心の暴走を必死に抑えようとずっと窓の方ばかり見ていて、まともに貴久先生の顔を見れない。




……こんなドキドキな状態で一日持つのかな。

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