女優であるシゲの妹がアイドルに恋をした【Y.T】2

Chapter【59】 ページ24

「よし、これで良し」









私は番組が終わり、湯田さんに送ってもらって夕飯を作る。









そしてテレビの前で一人で手を合わせて「いただきます」と言って食べる。









祐也、見てくれていたかな。









祐也を想って、一生懸命書いた歌詞。









祐也だけを、ひたすら想って作った曲。









祐也に、届いてくれてたらいいな。









そんなことを思っていると、急に鳴りだす携帯。









「もしもし」









櫻「あ、A?今日の歌番組見たよ、すげーじゃん」









「翔さん!ありがとうございます!」









電話の相手は、嵐の櫻井翔さん。









何度かドラマや舞台で共演させてもらって、仲良くなった。









櫻「どんな曲かなって楽しみにしてた。









めっちゃ良かったよ」









こうやって、いつも気にかけてくれる翔さん。









「ありがとうございます。翔さんのおかげです」









実は、歌を始めようと思ったきっかけは翔さん。









前から作詞作曲をしてみたいなとは思っていたものの、なかなか決心できずにいた時。









翔さんに「書いてみて」と言われて作詞したものを見せたら「すごい」って褒めてくれた。









だから、やってみようと思って歌もボイストレーナーを付けて頑張った。









だから、今の自分があるのは翔さんのおかげでもある。









櫻「CDも発売になんだろ?今度お祝いさせてよ」









「はい、ぜひ!」

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