Chapter【46】 ページ11
『カット!!』
私はその監督さんの声を聞いた時にハッと我に返る。
「す、すみません!!キスするフリだったのに、勝手に演技してしまって…。
しかも、涙まで…」
キスするシーンでは、泣く予定じゃなかった。
笑う予定だったのに。
『Aちゃん』
私は怒られても仕方ない、そう思って目を瞑った。
だけど。
あれ…?
私を叱る声は一切聞こえなくて。
代わりに聞こえたのは、「ぐすっ」というすすり声。
『いや…最後のシーン、つい見惚れてしまったよ。
最高だった。感動して涙が止まらないよ!』
「え…?」
『Aちゃんの演技、すごかったよ!
Aちゃんの演技見て私まで泣いちゃったー』
怒られるどころか、監督さんや他のスタッフさんや照明さんたちにも褒められてしまって。
湯「A、いいラストだったわ!最初の主役、大成功ね!」
「は、はいっ…!」
湯「だけど、勝手に演技を変えるのはダメよ?
今回は監督さんが感動してくださったから良かったけど…」
「は、はい。すみません」
私はなんだか、嬉しさや開放感と安堵感、ちょっとした焦りで不思議な気持ちでいっぱいになった。
・
手「……っ、なんで…」
祐也が、どんな思いでいたかもしらずに。
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優穂(プロフ) - みのみのさん» 祐也にはきっと届いてましたね! (2017年2月26日 14時) (レス) id: 1ef8b6e724 (このIDを非表示/違反報告)
優穂(プロフ) - オレンジパンダさん» おお!いいですね!!はい、頑張らせていただきます!本当ですか!?ぜひ見に行かせていただきます! (2017年2月26日 14時) (レス) id: 1ef8b6e724 (このIDを非表示/違反報告)
みのみの(プロフ) - 祐也に届けッ!! (2017年2月25日 12時) (レス) id: ad9ebfb62d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジパンダ(プロフ) - 優穂さん» 私は千晃とにっしーが好きですよ!これからも更新頑張って下さい!私もnewsの小説書こうかなと思ってます(笑) (2017年2月24日 15時) (レス) id: 9101979424 (このIDを非表示/違反報告)
優穂(プロフ) - オレンジパンダさん» ですよね!はい、好きですよ!にっしーがとても好きでして…!私も、オレンジパンダさんが好きだと知って嬉しかったです! (2017年2月23日 23時) (レス) id: 1ef8b6e724 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優穂 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/aiha3/
作成日時:2017年2月13日 12時