女優であるシゲの妹がアイドルに恋をした【Y.T】2

Chapter【51】 ページ16

『はーい、加藤さん!お疲れ様です!』









「お疲れ様です、ありがとうございました」









雑誌の取材を終えて、ドラマの撮影のため別にスタジオへ向かう。









湯「A、この後の予定はドラマの撮影、バラエティー番組出演ね」









「はい、わかりました」









・









−シゲアキSIDE−






小「ねえシゲ、Aちゃんすごいね」









小山さんは楽屋のテレビをつけて、画面越しのAを見つめる。









増「最近なんの番組でも出てるよね、Aちゃん」









小「そりゃあそうでしょ、なんてったって――…









今や、日本を代表する大女優なんだから」









増「あ、ほら。









加藤A、23歳。今度は歌番組出演!だってさ」









加「アイツ、歌ちょー下手だけど大丈夫なのか」









小「まじで?ちょー意外」









加「アイツ、大体のことは人より頑張んないと出来ないやつだからさ」









昔のアイツからしたら、こんな大女優になるなんて思ってもみなかっただろうな。









そしてさっきから気になっていたこと。









手越は、テレビを見ないふりしては目だけをこちらに向けてテレビを見ようとしたり…。









手越、Aのこと気にしてんのかな。









いや、それはないか。









アイツ、また違う女と熱愛報道出てたし。

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