◎末っ子 ページ11
○
久しぶりに全員での撮影の日。
撮影までは各々自由に過ごしていて、私はソファーに座ってるんだけど
流「… 」
無言で隣に座ってきたと思えば腕は腰に巻きつけ、
私の右側に自分の全体重を預けてきた藤井さん。
重っ、
なんて言おうとしたけど、触れているところがいつもよりも熱い気がして、首やおでこを触ってみる。
『…わ、熱あるん?りゅうせい』
流「ん、朝は大丈夫やと思ってんけど、だんだんだるくなってきて…」
なんて低い声でモゴモゴ話すもんだから後半は全く聞き取れない、笑
『とりあえず撮影までまだ時間あるしもうちょっと寝てよか。体勢大丈夫?』
流「ん…大丈夫、ありがと」
所謂、膝枕の状態で体勢が安定したらしく、一瞬で寝た流星。
…しかしめっちゃイケメンやな…なんて。
そんな流星の様子を見て勘付いたらしく、
神「流星熱?」
『そ、疲れもあるみたいで朝から怠かったらしい』
神「久しぶりの舞台稽古やし、疲れてるんやな、笑
俺水でも買ってくるわ、あと冷えピタ貰ってくる」
『わ、ごめん神ちゃん、神ちゃんも疲れてるのに、』
神「ひかりの膝枕、癒し効果抜群やねん。だからひかりは気にせんでええんよ」
ほな流星よろしくなーと、ふわっと笑いながら私の頭をぽんっと撫でて楽屋を去っていく神山くん。
こっちもイケメンすぎるな…なんて思っていると、
照「なぁ、」
『!?!?』
照「あはっ、ごめんごめんびっくりさせた笑」
ソファーの後ろから急に耳元で心地よい声が響いて、
耳にかかった温かい吐息にびっくりしてしまった。
膝を枕に寝てた流星は…なんとか大丈夫そう。
『…はぁ、びっくりした…』
照「そーんなひかり耳弱かったっけ?笑」
『うるさ、笑』
照「笑…や、その話ちゃうねん、あそこ、見て?」
照史くんが指差した先には…体育座りで顔を埋めている小瀧さん。
『何してんの、あの子笑』
照「ずーっとやねん、あれ。拗ねてる笑」
だからひと段落ついたら構ってやって、笑
なんて言われてもなぁ、流星寝てるし…
あ、良いこと思いついた。
○
1136人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りえ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます! (2020年12月27日 17時) (レス) id: f5373d621a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エマ | 作成日時:2020年7月21日 22時