ただ、愛がほしいだけ【マサイ】 (ページ5)

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マ「…あ、そろそろ帰りますね？」

時刻は午前5時を回っていた

正直に言うと、まだ心配ではある。

でももう彼女の安全は確保できたし、応急処置もしたし

長居する訳にも…

「あの…」

立ち上がる俺を引き止めたその声

「…もうちょっと、いてもらえませんか」

儚げなその声に、断るという選択肢はなかった

…でも、緊張する

マ「…わかりました」

もうすぐ24時間起きてることになるが

そんなことは関係なくて

ただただ、彼女の要望に応えたかった

「…初めてお話するのに、こんなこと言ってすみません。なんでかな…低い声が好きみたいで。安心するんです」

フニャっと笑う彼女から、

さっきのような儚さは消えていた

マ「…役に立てて嬉しいです。俺もお隣さんと話してみたいと思ってたので」

そう言うと、彼女はベッドから起き上がり

俺の目の前に座った

「まず…自己紹介から始めませんか？」

そうして始まった自己紹介タイム

彼女は、Aさん

俺の一個下だった

「マサイさん、ってお呼びしますね」

マ「そんな硬くなくていいですよ？」

「慣れるまでは、それで。それこそ、マサイさんは敬語じゃなくていいですよ、私年下だし」

マ「…じゃあ、Aさんも慣れてきたら敬語なくして？」

「…わかりました」

そんな会話をしながら時を過ごしていたが

俺にも遂に睡魔が襲ってきた______

_____気付けば俺はソファーで寝てしまっていた

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