ただ、愛がほしいだけ【マサイ】 (ページ4)

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シルクの家でゲームの動画撮影を終えたのは、午前3時のことだった。

中々に白熱したゲームで、時間も忘れてしまっていた

他のメンバーはシルクの家で雑魚寝しだしたが、俺は風呂に入りたかったのと、編集とで自分の家に戻ることにした

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自分の家の階についた途端

俺は目を疑った

お隣さんが扉の前で座り込んでいた

慌てて駆け寄るが、顔を覗くと寝ているようだった

手には鍵

カバンから鍵を取り出したところで寝落ちたのか…

マ「あの…風邪引きますよ」

少し身体を揺さぶりながら声を掛けた

そうすると、まさか、俺の方に倒れ込んできて

俺は思わず尻もちをついた

____その時に見えた、反対側の頬

マ「え…」

そこには、青いアザがあった

よく見ると、腕や首にも

いや、首は…アトなのか

放っておく訳にはいかない

男の家に連れ込むのは気が引けたので

手に持っていた鍵を借りて上がらせてもらった

部屋はとてもシンプルで、整理整頓されていた

俺はお隣さんを姫抱きし、寝室であろう部屋の扉を開ける

そこにはやっぱりベッドがあって、そっと、ゆっくり下ろした

アザ…とりあえず、湿布が必要か

彼女の部屋を漁る訳には…と思い、

自分の家から救急箱たるものを持ってきた

頬に湿布を貼ると、冷たさからか、少し眉間にシワが寄る

その後腕にも貼ったが、彼女は寝返りを打ったり、唸ったりして、モゾモゾと動き出した

そして、目が開き、目が合った

彼女は何度か瞬きをし、目の前に男がいることを確認したようで、驚きを隠せず、声も出せないようだった

マ「えっと…勝手に上がってすみません。貴方が扉の前で寝てたんで、風邪引くと思って上がらせてもらいました」

「あ…えっと…ありがとうございます…」

彼女は何か考え事をしながら、違和感を覚えたのか、頬や腕の湿布を触った

「…これも貴方が？」

マ「そのままだと悪化してしまうと思って」

「…すみません、嫌なもの見せてしまって」

マ「いや、そんなことないっすよ」

申し訳なさそうに話す彼女は、何かを抱えているようだった

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