ただ、愛がほしいだけ【マサイ】 (ページ21)

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俺が愛をあげるよ

「…へっ？」

マ「俺が、Aさんを幸せにする」

想像していなかった展開に頭がついていかない

マサイさんが、私に、愛を？

ってことは…

「え、ま、あの…私、また傷つけちゃうし」

マ「傷つけてもいいよ」

「マサイさんを…えっと、満足…させてあげられないだろうし…」

マ「あ、いや、カラダの関係とかじゃないよ？」

「へっ！？」

てっきりそっちかと思ってた

そんな関係しか持ってこなかったからだろう

考え方が歪んでた

マ「俺、Aさんが好き」

「…っ、そんな、私、汚いのにっ」

マ「そんなことない」

「でもっ」

マ「俺のこと、信じて？」

マサイさんの真っ直ぐな瞳が私を捉えて離さない

マサイさんなら、信じられる

「っ、お願い、します」

緊張の糸が解けたようにフッと笑ったマサイさん

不覚にもドキッとした

マ「俺が守るから」

そっと抱き寄せられ、背中にまわる腕

これが愛なんだな、なんて、涙が溢れた

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