初心忘るべからず ページ25
『カシャ』
｢？！｣
その場の雰囲気には明らかにそぐわないシャッター音。その1回を皮切りに怒号のフラッシュが浴びせられる。
気づくとそこには狭い路地にもかかわらず多くのマスコミが所狭しと並びたちカメラを構えていた。
『爆心地さん！タイムタイムさん！お二人は一体どんなご関係で？』
テレビカメラのレポーターまでもがマイクを向けて目を輝かせている。
｢ねえ、｣
｢逃げるぞ｣
その眩しさに目を細めて彼を見上げれば考えは伝えずとも合致しているようだ。マスコミ陣との間に距離があるのをいい事に爆豪は私を担いでロケットの原理で空へと飛躍する。
え？焦凍はどうしたかって？
当然その場に置いてきたよ！
__
私が降ろされたたのは少し離れたビルの屋上だった。
流石にもうあの続きを言う気にもなれないと困っていると口を開いたのは爆豪だった。
｢...怖い思いさせて悪かったな｣
俯き気味に頭を触る爆豪の顔は、赤い。
それを時操は目を点にして凝視する。
｢謝ってる、？｣
確認するまでも無いことだが口に出さずにはいられない。なぜなら時操の頭の中のイメージでは自己中で暴君で一色な爆豪勝己が謝るというのはそれほどまでに奇妙なことだからだ。
それを馬鹿にされたと感じたのだろうか、やはり爆豪勝己は爆豪勝己だった。
｢二度目はねえよクソ！！｣
｢ってことは謝ってたの！やーん勝己かわいい！｣
ああ"？！とまた怒鳴り散らす気満々だった爆豪の顔は何故か再び真っ赤に染まる。
｢どうしたの勝己？なんで顔赤いの勝己？｣
確信犯である。
新しい玩具を見つけた子供のようにその目は輝く。
｢......ちょ、黙れよ｣
が、腕で顔を隠しながら小さな声での反撃という思いもよらない反応に何故か時操までもついつい赤みが伝染してゆく。
ウブである。両者ウブである。
___________
遂にここまできましたね！！！
エピローグは本日22:00解禁予定です！
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eye(プロフ) - なしなつさん» 私｢マズイ！！夢主となしなつさんとで感情の高低差がエグい！！！｣ (2019年7月16日 21時) (
レス) id: 398f10c90b (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - 爆豪「勝己、な」私「勝己ぃいいいいい！！！！;;」 (2019年7月16日 20時) (レス) id: 567b9ad697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年7月16日 15時
