愛の呪い ページ21
その佇まいや突発性からしてほぼ例のヴィランだろうと予想はしていたが、一般人の可能性も勿論捨てきれない。何かあったら合図を送ると時操にサインをだしてからついにそのドアを開けた。
｢ようこそぉ魔女の館へ｣
怪しい本や術式にエスニックなカーペット、照明はなく蝋燭が揺れるその部屋には占い師らしき魔女の格好をした如何にも雰囲気のある女が一人。それと加えてそのサポート役とみられる黒スーツの笑顔を貼り付けた男が立っていた。
｢少し怪しい名前ですね｣
睨みを聞かせながらそう尋ねると魔女は笑う。
｢こっちも商売、雰囲気は大切でしょう？｣
轟は何も答えず黒スーツの男に誘導されるまま魔女の前の席に腰掛ける。そして直感的に感じる、この2人組は間違いなくヴィランであると！
｢薄い金髪の柄の悪い男が最近ここにこなかったか｣
質問と言うよりは脅しに近い声色だったがまるで向こうは気にしていないようだ。2人で顔を見合わせてにまにまと相変わらず気色の悪い笑みを浮かべる。
｢知り合いかしら？
あの子の愛、可哀想なくらいすごかったわよお。
だから少し魔法をかけてあげたの｣
うっとりと恍惚の表紙を浮かべる魔女に虫唾が走る。お前らの言う魔法で一体何人が犠牲になったと思っているんだ。目の前のヴィランから目を離さずそっと無線のスイッチを入れる。
｢でもまだ暴走してないみたいねえ
よく耐えてるわあ！でも時間の問題かしら？｣
それに、と付け足した魔女は小声で轟の耳にその不快な甘い声を響かせる。
｢わかってるのよぉ？貴方の辛い想いも｣
全て見透かされていることに嫌悪感が湧き上がる。
この様子じゃあここにAを突入させられそうにねえ。
あえて挑発的な笑みを浮かべた。
｢どうだか、アイツはそんなにヤワじゃないんだ。お前らは俺が“一人で”片付ける｣
その右手でメキメキと小屋を氷で包んでゆく！
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eye(プロフ) - なしなつさん» 私｢マズイ！！夢主となしなつさんとで感情の高低差がエグい！！！｣ (2019年7月16日 21時) (
レス) id: 398f10c90b (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - 爆豪「勝己、な」私「勝己ぃいいいいい！！！！;;」 (2019年7月16日 20時) (レス) id: 567b9ad697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年7月16日 15時
