甘 っ た る い 【ヒロアカ】【短編集】

爆豪勝己【キス】 ページ17

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『ん〜とろけちゃいそ〜』

私は今最っ高にだらしない顔をしてるかもしれない。否、している。

それもこれもこのプリンが悪い！！
パトロール終わりに偶然会ったデクさんが「さっき貰ったんだけど僕は苦手だから.....」と言って渡してきたプリンが極上すぎるんだ ！！

仕事終わりの私は誰もいない事務所の高そうなソファーで至福のひとときを過ごしていた。







「なんつう顔してンだよ」

『あ、爆心地さんお疲れ様です』



もう殆どのヒーローは退社したと思っていたのだが、彼は遅くまでパトロールしていたらしい。




『これ、デクさんから貰ったこのプリンがおいしすぎるんですよ。だから文字通りとろけてました』


爆心地さんとは、結構仲がいい。
だから隣に座ってきた彼にそんな軽口を叩いてみた。

.....のだが、何故か少し不機嫌そうだ。
口を尖らせて返事が無い。





『おーい、生きてます ？』




独り言みたいになって少し恥ずかしい、何か言葉が欲しくてそのしかめっ面の前で大きく腕を振った。

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