甘 っ た る い 【ヒロアカ】【短編集】

相澤消太【嫉妬】 ページ13

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『もう、むかつく ！！！』






そんな声も居酒屋の活気に呑まれて、この叫びは隣にいる彼にしか届かない。
怒りを爆発させる私を消太は静かに見つめる。


仕事の愚痴をひと通り話し終えたら、またあのしつこい同僚の男を思い出してイライラしてきた。





『ねーえー消太はどう思う ？！』




だいぶ醜態を晒していることは自覚しているが、こんな感情をさらけ出せる相手は残念ながら私には彼しかいない。



「あ、終わったか ？」




.....さっきから相槌さえ打たずに聞いているから、凄く真剣に聞いていると思っていたが。




『.....』



聞いてなかったの ？
と恨みの籠っためで睨みつけてやったら、おーこわいこわい、と茶化される。


『嫌い ！ 消太なんて嫌い ！』





こんな扱いされちゃ、拗ねたっていいだろう。
彼の性格はよく知っているけど、この日は大分酔いが回っていた。

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