甘 っ た る い 【ヒロアカ】【短編集】

轟焦凍【お仕置き】 ページ1

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『ね、ねえ焦凍、ほんとにしなきゃダメ ？』


現在私はベッドに寝転ぶ焦凍に馬乗りになっている。いや、馬乗りを強要されている。

傍から見れば完全に私が焦凍を襲おうとしているようで既に羞恥心がキャパオーバーだ。最後にもう一度だけ懇願してみたが、冷たい目で射抜かれた。





「あんだけ言ったのにお前が酒を呑みすぎンのが悪ぃ」

『うう、すみませんでした』




酒は飲んでも飲まれるな、この言葉を飲んでる最中に思い出したかった。

昨日の事務所の飲み会ですっかり羽目を外した私は焦凍を含む事務所の皆様に大変ご迷惑をおかけした__らしい。もちろん記憶は無い。






「いつまでも待てねえ。お仕置なんだからな、コレは」






次酒で失敗したら私から焦凍にキスをする、という約束をしていた。

そんなの楽勝だと思っていたのだが、いざその時になるとこのポーズも相まって物凄く緊張する ！！
恥ずかしい ！！





「.....しねえんなら、もっとすげえことやらせるぞ ？」


『ヒッ、します、しますから ！！』






好奇心の強い私だが、“もっとすげえこと”に関しては正直知りたくない。



だから意を決して、唇を重ね合わせた。

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