43.hk ページ43
目黒には話していない情報が一つだけある。
目黒以外にも、俺の盗聴を知っている人物がいるということだ。
一見目黒には関係無さそうなこの事実が、実は一番大きな落とし穴になり得る可能性も否定はできない。
隠しておいて本当によかった、もしこのことを目黒に教えてしまっていたらと思うと....
....ダメだ、恐ろしい。
考えたくない。
こういう時に限って的確且つ迅速に働く目黒の思考回路の、小さな抜け道。
果たして内緒にする必要があったのか怪しいところだったこの些細な事実が、今大きな意味を成そうとしている。
“目黒が阿部のこと追い詰めてる、言葉巧みに自分に依存させる気だぞアイツ。”
“それは感心しませんね。阿部くんの心は何があっても阿部くんのものであるべきで、それを他人に奪われるというのは悪しき事態です。彼を止めることはできませんか？もしできなくても、一応の策はありますよ。”
“無理だな、誰も口はさめねぇよこれは。”
“そうですか....。じゃあ、そのままにしておいてください。放っておきましょう、それで大丈夫です。”
“策があるんじゃねぇのかよ。”
“放っておくという内容の策です。大丈夫、阿部くんはこんなことで取り乱すような子供じゃありませんよ。それは他の誰でもない、あなたが一番よくわかっているはずです。”
“そうだけど....”
“僕を信じてください。”
“....わかったよ。”
お前が....
メールの向こう側のお前が、ものすごく頼れる存在に思えてくるよ。
きっと阿部のことはお前に任せるのが正解なのだろう。
だけど、この状況は....
ラウールや康二はそろそろ泣き出してしまいそうだし、ゆり組は怒気を帯びた目で目黒を睨んでいるだけ。
佐久間は呆然とその場に立ち尽くし、ふっかは困ったように当たり障りの無い言葉を連ねている。
すっかり怯えきった阿部と何を考えているのかわからない目黒は、未だにふっかを挟んで見つめ合っていて。
かく言う俺も、言葉を発する気にも体を動かす気にもなれない。
どうしよう....
こんな時、もしも城島くんなら。
大野くんなら、小山くんなら。
坂本くんなら、岸なら。
どうするのだろうか、そもそも何かをすべきなのだろうか。
今の俺にできることと言ったら困惑くらいなものだ。
情けない、本当に申し訳ない....
「SnowManさん、撮影開始しまーす！！」
スタッフさんの声で我に返るまで、俺はずっとこんなことを考えていた。
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まなお(プロフ) - 智子さん» ありがとうございます！のえあべ…好きなんですよ(*^^*) (2021年7月14日 15時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
智子 - のえさんんが、、、本当にいいお話でした (2021年7月2日 1時) (レス) id: 6bcad947d7 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» のえさん、阿部ちゃん、かっくんの三角関係を妄想している途中です。形になりそうだったらアウトプットするので、暫しお待ちくださいね！ (2020年8月18日 17時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
EYE(プロフ) - まなおさん» ほんとですか！絶対見ます！！笑 (2020年8月18日 17時) (レス) id: c74add9456 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» ありがとうございます！！のえあべ、完全に沼でした…！！またそのうちのえあべ書くと思います。その時はまた、お付き合いくださいね！！ (2020年8月18日 16時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年5月15日 20時
