32.hk ページ32
「うーわ、舘さんショックだろうなぁ。たぶん阿部ちゃんが佐久間くんのこと好きなの、知らなかったっぽいですよね。本人の口から聞かされるってどんな気分なんですかね、俺ちょっと興味あります。」
「....」
「あぁ、そうでしたね。岩本くんも確信は持ってなかったんですよね。だけどこれでハッキリしましたよ、阿部ちゃんの気持ち。理性人間の阿部ちゃんが軽く狂っちゃうくらい、その想いは強いみたいですけど。どうします？それでも首元にチューするだけの関係続けます？」
「....俺は....わからない。」
急に俺の家に泊まりたいと言い出したコイツを追い返さなかった俺は馬鹿だと思う。
その目的は盗聴、 わかっていたはずなのに。
「わからないって何すか、こんなの二択じゃないですか。阿部ちゃんのことを諦めるのか、振り向かせにかかるのか。俺は後者を選びましたけど....どうしますか、お兄様は。」
「....俺は、阿部と佐久間が両想いなら邪魔はできない。」
「ほぅ。」
「だけどそれが阿部の片想いだったら....それで阿部が必要以上に辛い思いをするなら、俺は阿部に好かれる努力を惜しまない。俺なら幸せにしてやれるって、何故か根拠のない自信があるから。」
「おぉ、やっぱり優しいですね。阿部ちゃんのことを一番に考えてあげられる、めちゃくちゃ素敵な大人に見えます。」
「お前は違うのか？」
「大まかには違わないですよ、俺だって阿部ちゃんが一番です。だけど俺と岩本くんには決定的な差異があるんです。何だか分かりますか？」
「さぁ....さっぱり検討も付かない。」
「俺は阿部ちゃんのことが好きで、常に阿部ちゃんのことを考てる。たとえ佐久間くんと両想いだとしても、俺は全力で阿部ちゃんを堕とします。」
「おい....お前、それは....っ」
「はい、わかってますよ。俺がやろうとしていることは決して正しいことじゃない。」
「わかってるならどうして....」
「さぁ、俺にも分かりません。ただ一つ言えるのは、阿部ちゃんはタチが悪いほど素敵な人ってことでしょうね。」
「....阿部のことを想うなら、阿部が幸せになれるのを望んでやるべきじゃないのか。」
「だから俺が幸せにしますって。あ....それと、もうひとつ教えてあげます。佐久間くんも、相当阿部ちゃんのことが好きですよ。」
「....っ！？」
「どうせ気付かないフリしてるだけだとは思いますけどね。だから岩本くんはもう諦めてくださいよ、阿部ちゃんのこと。」
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まなお(プロフ) - 智子さん» ありがとうございます！のえあべ…好きなんですよ(*^^*) (2021年7月14日 15時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
智子 - のえさんんが、、、本当にいいお話でした (2021年7月2日 1時) (レス) id: 6bcad947d7 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» のえさん、阿部ちゃん、かっくんの三角関係を妄想している途中です。形になりそうだったらアウトプットするので、暫しお待ちくださいね！ (2020年8月18日 17時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
EYE(プロフ) - まなおさん» ほんとですか！絶対見ます！！笑 (2020年8月18日 17時) (レス) id: c74add9456 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» ありがとうございます！！のえあべ、完全に沼でした…！！またそのうちのえあべ書くと思います。その時はまた、お付き合いくださいね！！ (2020年8月18日 16時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年5月15日 20時
