25.ab ページ25
「美味ーっ！！」
「ほんとだ、めちゃくちゃ美味しい....！！」
あの後結局三回ほどダテに....いや、心優しき国王陛下に電話させて頂いた。
的確なアドバイスのおかげで、全五種類のカレーができた。
そしてどれも最高に美味い。
さすが国王、国王万歳。
宮舘王国の永住権が欲しい、そんなものが存在するのなら。
「俺ら天才じゃね！？」
「いや、天才なのは国王だから。」
「まぁそうだけどさ。カレーにバターとか入れないもんな、普通。」
「うん、度肝抜かれたね。」
「シーフードカレーも最高、これきっとふっかが好きな味だよ！」
「こっちのタイカレー、美味いけど翔太はダメかもね。」
「あー....佐久間幸せだなぁ、阿部ちゃんとこんな楽しい時間を過ごせて。ここは天国か？」
「ここは俺んちだよ、天国ではない。」
「そっか、阿部ちゃんちは天国だったんだ。」
「おい、勝手に俺を殺すな！！」
「殺してないもん、阿部ちゃんは天使だもんねー。」
「誰が神の使いっ走りだよっ！！！」
「にゃははっ、マジ最高！！やっぱ阿部ちゃん最高だわ、最強だし。」
「なんだそれ....」
楽しい。
佐久間と食事しながらバカ話をするのは楽しい。
とても楽しい。
それなのに、何故だろう。
こんなに後ろめたいのは。
何故だろう、佐久間に対する罪悪感に支配されるのは。
めめと寝たから？
いや、それはおかしい。
だって俺は佐久間の何でもない。
恋人でも夫婦でもない、ただの親友。
自分勝手で独りよがりな負の感情達。
「....あれ？阿部ちゃん、ソファの下に何か落ちてない？」
漬物用に出した箸を落とした佐久間が、転がる箸を追いかけてリビングでしゃがむ。
なんだろう、また何か落としたかな。
やたらと落し物や失くし物の多い俺のことだ、キーホルダーでも落としてそのままにしていたのかもしれない。
貰い物だったら申し訳ないな。
この性格、本当にどうにかならないものか....
「何が落ちてる？取れそう？」
「んー....何だろう、なんかプラスチックっぽい黒いやつ。....あ、普通に届きそう！！取れるわ、ちょっと待ってて〜！」
佐久間はソファの下に手を入れ、すぐに戻ってきた。
左手に持っているそれは....
「阿部ちゃん、これ....」
「....っ！！」
「このスマホケース、なんでこんな所にあるの？」
....おい、やるならもうちょっとマシな物でマーキングしろよ。
あからさますぎるよ、めめ。
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まなお(プロフ) - 智子さん» ありがとうございます！のえあべ…好きなんですよ(*^^*) (2021年7月14日 15時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
智子 - のえさんんが、、、本当にいいお話でした (2021年7月2日 1時) (レス) id: 6bcad947d7 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» のえさん、阿部ちゃん、かっくんの三角関係を妄想している途中です。形になりそうだったらアウトプットするので、暫しお待ちくださいね！ (2020年8月18日 17時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
EYE(プロフ) - まなおさん» ほんとですか！絶対見ます！！笑 (2020年8月18日 17時) (レス) id: c74add9456 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» ありがとうございます！！のえあべ、完全に沼でした…！！またそのうちのえあべ書くと思います。その時はまた、お付き合いくださいね！！ (2020年8月18日 16時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年5月15日 20時
