22.ab ページ22
めめの嘘つき。
何が「全部忘れるくらい気持ち良くしてあげますから」だよ。
何もかも覚えているじゃないか。
壊れるくらい激しくしてくれたのは嬉しかったけれど、いっそ本当に壊してくれたらもっと良かったのに....なんてね。
「阿部、今日も可愛いね。」
楽屋のソファでぼーっとしていたら、ダテが隣に座ってきた。
クッションが揺れて、なんとなくダテの体温を感じる。
「ありがと、ダテも相変わらずイケメンですね。」
こんな定型文に満足したのか、左の手の甲にキスをされた。
それから、薬指にも。
「可愛い手....ずっと握って放したくないな。」
「えー、困るよ。」
「物理的な話じゃなくてね。精神論、ものの例え。」
「ふふ、わかってるよ。」
ダテに頭を撫でられて、俺も満足。
すると今度は翔太が寄ってきた。
これは、もしかして....
「国王ばっかずるい、俺にも阿部寄越せ。」
「はいはい、場所変わるね。」
「待って！！」
腰を上げようとするダテの腕を引いて、再びソファにすわらせる。
代わりに自分が立って、翔太をダテの隣に座るよう促した。
....完璧。
これはまさに....
「あああああ完璧っ！！完璧なゆり組だぁ！！！」
「....俺、別に涼太にくっつきに来たわけじゃないんですけど。」
「おぉ、涼太呼び！！！萌える、これはまさしく正義....ゆり組フォーエバージャスティスっ！！！」
「うわ、阿部ちゃんが壊れた....」
「まぁいいじゃないの、俺達のことを好きでいてくれるんだから。」
ダテが優しく翔太のことを見つめてる。
翔太は照れたようにそっぽを向いた。
ゆり組の本来あるべき姿だ。
エモい、エモすぎる。
これはヤバいね、ゆり組厨の幸せの極みだね。
最近は佐久間のことで悶々としていることが多かったけれど、久々に心から笑えてるよ。
ありがとうゆり組、ゆり組永遠なれ....っ！！
「ぁ....ねぇ、阿部ちゃん....っ」
「え....？」
そんな幸せに浸っていたのに、俺の悩みの根源に肩を叩かれた。
せっかくのゆり組タイムなのに、よりによってお前かよ....
「あの....今日、佐久間とご飯行かない？....美味しいカレー屋さん見つけて、その....この前。」
耳を疑った。
佐久間が、俺を食事に誘った....？
「い、行く....っ！！」
思考を介さないまま、思わずそんなことを口にした。
いつの間にか翔太は康二に構いに行ってしまっていて、今日のゆり組タイムが終わった。
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まなお(プロフ) - 智子さん» ありがとうございます！のえあべ…好きなんですよ(*^^*) (2021年7月14日 15時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
智子 - のえさんんが、、、本当にいいお話でした (2021年7月2日 1時) (レス) id: 6bcad947d7 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» のえさん、阿部ちゃん、かっくんの三角関係を妄想している途中です。形になりそうだったらアウトプットするので、暫しお待ちくださいね！ (2020年8月18日 17時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
EYE(プロフ) - まなおさん» ほんとですか！絶対見ます！！笑 (2020年8月18日 17時) (レス) id: c74add9456 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» ありがとうございます！！のえあべ、完全に沼でした…！！またそのうちのえあべ書くと思います。その時はまた、お付き合いくださいね！！ (2020年8月18日 16時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年5月15日 20時
