19.mg ページ19
「めめぇ、やっぱりめめは綺麗な顔してんなぁー....」
「いくら何でも飲みすぎっすよ、ほらお水飲んで。あと阿部ちゃんも相当綺麗です。」
できあがってしまった。
こんなに飲ませるつもりじゃなかったのに、止められなかった。
いや、止めるには止めたけれど。
俺の制止は聞き入れられなかった。
『えー....ダメなのぉ？』
あからさまなぶりっ子だとわかっていても、俺はこの台詞に何度も悶える羽目になった。
だって可愛いんだ、阿部ちゃんが。
自分の上目遣いが最強だってことを、この人はちゃんと知っている。
『あと一杯だけね』と何度言わされたか数えるのは、途中で断念した。
「へぇー、めめは俺のこと綺麗だって思ってるんだぁ。ふーん。」
「思ってますよ、常に。」
「だけど他のみんなは『可愛い』って言うよ？」
「可愛いですよ、阿部ちゃんは。」
「もぉ、どっちだよぉ！！」
「どっちも。阿部ちゃんは可愛くて綺麗です。」
俺の家に連れ込むのはルール違反だけれど、阿部ちゃんを家まで送るのはギリギリセーフだと勝手に解釈した。
ラウールの勉強会がOKだったんだから、これくらい許されるでしょ....なんて。
だけど阿部ちゃんは、俺に帰って欲しくないと言った。
バレなきゃいいでしょ、明日は別々に家を出ればいいでしょって。
そう言って、部屋を出ようとした俺の腕を引いてきた。
やっぱり上目遣いの、あからさまなぶりっ子で。
そして俺は折れた。
いいっすよ、って。
阿部ちゃんの身体を引き寄せて、瞼にキスを落として。
絶対に帰らないからお風呂入っておいでって浴室に押し込んで、風呂上がりの阿部ちゃんの目元にもう一度キスをした。
俺が風呂に行っている間に、あろうことか冷蔵庫の中からビールのストックを出してきて晩酌を始めていた。
ポテチをつまみに。
まだ飲むか....
呆れつつ、だけど阿部ちゃんにだって本気で酔いたい日もあるだろうなぁって無理矢理納得した。
今ここ。
「そろそろ寝ないと、明日の仕事に響きますよ。」
「....ねぇ、めめ。仮定の話するね。もしも、もしもだよ。俺に好きな人がいるって言ったら、めめはどうする？」
「嫌な仮定っすね、それ。」
「応援してくれる？」
「絶対に嫌。だって俺は阿部ちゃんのことが好きなんで。全力でアプローチし続けます。」
「いいね、それ。....俺、めめになら抱かれたいかも。」
また上目。
俺はまた折れるしかないみたいだ。
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まなお(プロフ) - 智子さん» ありがとうございます！のえあべ…好きなんですよ(*^^*) (2021年7月14日 15時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
智子 - のえさんんが、、、本当にいいお話でした (2021年7月2日 1時) (レス) id: 6bcad947d7 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» のえさん、阿部ちゃん、かっくんの三角関係を妄想している途中です。形になりそうだったらアウトプットするので、暫しお待ちくださいね！ (2020年8月18日 17時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
EYE(プロフ) - まなおさん» ほんとですか！絶対見ます！！笑 (2020年8月18日 17時) (レス) id: c74add9456 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - EYEさん» ありがとうございます！！のえあべ、完全に沼でした…！！またそのうちのえあべ書くと思います。その時はまた、お付き合いくださいね！！ (2020年8月18日 16時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年5月15日 20時
