1 ページ2
過去
18世紀のフランス、グラースというところに2人の可愛い可愛い双子の命が芽吹きました。
姉をウィラ
妹をクロエ
2人はすくすくと成長しました……
姉は明るく、外交的で愛想がよく、皆から好かれていました。
妹は内向的で、引っ込み思案の大人しい子でした。
｢ウィラ、手を出して｣
｢なあに？クロエ｣
｢はい｣
｢これ……香水？いい香りね〜！｣
｢ありがとう…！実は手作りなの、気に入ってくれたかな？｣
｢うん！とっても素敵よ、クロエ！今日は最高な日だわ！｣
｢喜んでもらえてよかった…！｣
初めて作った香水。ウィラに褒められて本当に嬉しかった…！
ここの街は香水作りが盛んだから、材料は沢山ある。
次はどんな香水を作ろうかな？
もっと素敵な物を……！
私は心をドキドキ、ワクワクさせ、家に帰った。
リビングから声が聞こえた。
お母さんとお父さんの声だ……
私は足を止め、盗み聞きをした……
｢なあ、クロエの部屋から怪しい香りがしたんだが、何か知らないか？｣
｢ああ、あの子香水を作りはじめたみたい。
ただでさえ内向的でウィラの足を引っ張ってるのにあんな怪しく滑稽な試みなんてほんっと嫌になるわ。｣
｢香水作りだと？クロエが、そんな才能ある訳ないじゃないか。ウィラは美しく立派に育っているのにクロエは全く……｣
調子に乗っていた私が馬鹿だった。
頬に水がつたる。この水の正体は自分がよく分かっている。
悔しさと悲しさで胸がいっぱいになった。
私も…いつか……ウィラのようになるんだ…！
そして、そして、見返して…やりたい…けど……
自信というものは私にとって1番必要で、1番遠いもの。
｢今は香水作りに集中しよう……｣
目を擦り、部屋へ向かった
香水作りが様になってきた頃、
｢普段のウィラが気になって、こっそりついてきたのだけれど……｣
肝心のウィラを見失ってしまった。
ウィラに合う香水を作りたいのよね……
｢ねえねえ、クロエって子知ってる？｣
?!……自分の名前が出てきてびっくりした。
言葉を発したのは数メートル先にいる2人組の女の子の片方の子だった。
こっそり聞き耳を立てる。
……私は盗み聞きしていいことは無いと、経験していたはずなのに…ね
｢知ってる！ウィラの妹よね。確か香水づくりが上手いんだとか。｣
｢確かに腕はいいみたい。ウィラからは素敵な香りがするしね。
でもやっぱり……｣
ラッキーアイテム
忘却の香水
ラッキー人物
1番の友人
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Arno(プロフ) - キャラの背景推理好きなのでこの作品を作ってくださりありがとうございます!!!小説になっていたので分かりやすかったです!!! (2021年3月24日 0時) (
レス) id: 95e647102c (このIDを非表示/違反報告)
いちご真理教 - 香水はふりかけさん、ありがとうございます！とっても嬉しいです！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 91416f8fe0 (このIDを非表示/違反報告)
いちご真理教 - ぽんさん教えてくださり、ありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 91416f8fe0 (このIDを非表示/違反報告)
香水はふりかけ - わぁ…素敵な作品ありがとうございます(´∀｀)このような作品でるのまってました…！！ (2021年2月26日 23時) (レス) id: 51d718c10f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いちご真理教 | 作成日時：2021年2月26日 21時
