クリスマスまでのカウントダウン ページ36
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街中を歩いていると、だんだんクリスマスムードが漂い始める１２月。
ショーウィンドウに映った自分を見て、毎年クリスマスはどうやって過ごしていたかなとふと思う。
「Aさん？」
可愛い靴だなあって見ていたら声をかけられ振り返る。
するとニット帽を被ってマスクをしたひーくんが居て、「あは、やっぱりAさんだ」って、目を細めた。
「一人？買い物？」
「あ、うん。もうすぐクリスマスでしょ。リビングを飾り付けしようかなって」
だからその材料を大量に買い込んじゃったって、紙袋を持ち上げると中を覗き込んで「すっげえあるじゃん」て笑われる。
ついつい気合いが入ってしまう。
彼らと過ごす、初めてのクリスマス。
「あー！！」
「え、なに？」
荷物を持ってくれたひーくん。
急に私が大声出したものだから驚かせてしまって、慌ててごめんって謝った。
「私、当たり前にクリスマスみんな居ると思ってたけど、お仕事だよね？」
「……あー、うん、仕事だな」
やっぱりそうだよね。
紙袋を見た私の顔がしょげてるように見えたのか、ひーくんは持っていない方の手で私の髪をくしゃってする。
「俺、その日、２２時頃には帰るよ」
「そうなの！？」
「ぷっ、すっげぇ笑うじゃん(笑)」
だって！一人きりのクリスマスにならずにすみそうなんだもの、それは嬉しくて舞い上がっちゃう。
「あー、でもAさんは皆一緒が良い？」
真っ直ぐ進行方向を見つめたままのひーくん。
「それは大勢の方が楽しいし」
だけど多分無理そうだよねって笑えば、すっと伸びてきた手に手を包まれた。
凄く驚いて、勢いよく顔を上げてひーくんを見たらマスクをしていて口元が見えないから、どんな感情なのか読めない。
「俺は、Aと二人が良いんだけど」
「えっと、」
ぱちぱちと瞬きしないと目が乾きそう。
ごくんと生唾を飲み込んで、私すごく動揺してる。
二人が良いって、それは……
「考えといて？」
その言葉に何も言えないまま、だけどギュッと握られた手は家に続く坂道まで外されることはなかった。
その間、ずっとドキドキしていたせいか、家につくなりへたりとソファに崩れ落ちた私を、康二くんが「え、なに？どないしたん？」と、凄く心配してくれていた。
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ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» 教えてくださりありがとうございます(^^) (2021年1月19日 19時) (
レス) id: 4f915fb25c (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ちょっとした変化の1ページ目の最後のとこが名前変換されてないですよ？？ (2021年1月19日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様。お返事が遅くなりすみません！そして、あけましておめでとうございます！どうぞ今年も宜しくお願いします(^^)のんびりスタートとなってますか、また楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月8日 23時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 明けましておめでとうございます♪今年も素敵なストーリー楽しみにしています(☆▽☆) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - SACHIさん» ヤバいですか（笑）やばくなるように書きましたので、その反応が有難いです(o^^o) (2020年12月31日 9時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月30日 10時
