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ホッとしていれば、腰に感じた違和感に眉を寄せてしまう。
そしてピタッと背後から腰に手を添えられて、誰？と見上げたら辰哉くんだった。
「……痛めた？」
「えっと、あー…」
「それともナベとなんかあった？」
「それはない！」
「抱き合ってたって聞いたけど」
「あーそれは、雷が鳴って、」
て、なんか事情聴取みたいだなと俯いたら、その話題の翔太くんがやって来て、
「なにふっかヤキモチ？」
「…ちげえし」
「ふはっ、わっかりやすぅ(笑)あ、でもそれAさん、あの時腰打ってんじゃねえの？」
「あの時って？」
ああ、棚から空箱が落ちてきた時ね。
多分そうだろうな。
あの時、僅かに鈍い痛みを感じたけど心配かけたくなくて言わなかったんだ。
でも安心した途端、その痛みはズキズキと感じるようになって。
「部屋連れてくわ」
「おう」
「え、大丈夫よ？」
それより夕飯の支度をしないとって、辰哉くんの胸を押し返そうとしたら、その手を取られて、そのまま辰哉くんの肩に回すようにされてグンっと持ち上げられた。
俗に言うこれはお姫様抱っこだ。
「ちょっ、重いから下ろして！」
「だあめ！つうか暴れないで？ 逆に危ないから」
「うっ」
こんなに細いのに、私を抱き上げるなんて意外と力あるんだ……
それでも階段を上る時はふらつくから不安になって、ガシッと掴まったら
「岩本さんなら余裕なんだけどねー」
て、なんで今此処にいない人の名前なんて出したんだろう。
よく分からず見上げれば、その視線に気付いて私を見てフッと笑ってた。
「あー、痣になってんね」
ダメ、とっても恥ずかしい。
ベットに寝転がされて、上着を捲し上げられて痛む箇所を見られてる。
「うひゃっ」
ヒンヤリする手が打身になった場所にそっと触れ、救急箱から湿布を取り出して貼ってくれた。
「て、手際いいんだね？」
「慣れてる、こういうの」
たぶんそれは舞台をこなす彼だからこそかな。
映画の撮影中、湿布は大活躍だって言ってたし。
「これで良し。今日はもう何もしなくていいよ」
「でも、」
「前にも言ったけど、Aさんはもう少し頼る事覚えな？」
わしゃわしゃと髪を撫でられて、うーむなんか、なんか、とってもこそばゆいこの感覚はなんだろうかって。
「んじゃあ、また来るから寝てなよ」
「うん」
この答えに辿り着くにはもう少し時間が必要そうだ。
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ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» 教えてくださりありがとうございます(^^) (2021年1月19日 19時) (
レス) id: 4f915fb25c (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ちょっとした変化の1ページ目の最後のとこが名前変換されてないですよ？？ (2021年1月19日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様。お返事が遅くなりすみません！そして、あけましておめでとうございます！どうぞ今年も宜しくお願いします(^^)のんびりスタートとなってますか、また楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月8日 23時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 明けましておめでとうございます♪今年も素敵なストーリー楽しみにしています(☆▽☆) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - SACHIさん» ヤバいですか（笑）やばくなるように書きましたので、その反応が有難いです(o^^o) (2020年12月31日 9時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月30日 10時
