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「見ないで…ね、」
「見ないよ」
「っ、う……」
男の子だって悔しければ泣けばいい。
溜め込んだってろくな事にならないのは、私自身身をもって知ってるから。
.
「ズズズズｯｯ！！」
散々泣いたあと、ガバッと起き上がった佐久間くんはそばに置いていたキャップ帽を深めにかぶりながら起き上がった。
そしてテッシュを数枚ガサッと取って鼻をかむ。
ぽーいっとゴミ箱に丸めたティッシュをナイスシュートさせて、ようやく私の方に体を向けてくれた。
「言わないでよ！」
「ふふ、言わないよ」
プクッと頬を膨らませるとか、まだまだ少年っぽさがあって可愛いなぁ。
「よしよし」
「…佐久間、２８歳なんだけど」
「私の方がお姉さんだからいいじゃん。よく頑張ったね、佐久間くん」
「………」
帽子越しだけど頭を撫でたら、ふいっと顔を背けられて、でも耳は赤くなってるからきっと照れてるだけかなって。
結局話なんて聞いてあげられなかったし、ただ頭を撫でただけで終わったけど、
「……姉ちゃんが本当に居たら、こんな感じだったんかな」
「お姉ちゃんだと思って甘えてくれていいよ？」
「……じゃあ、時々ね。また失敗したら、でももう失敗しねえけどな！」
「うん、その意気だ！」
「ひひっ！」
やっといつもの笑顔に戻った。
目元はまだ赤いけどね。
「辰哉くんも気にしてたよ。佐久間くんが元気ないって」
「だから此処に来たでやんすか？」
「うんまあ、」
なんでしょうか？
その物言いたげな表情は。
「Aさんってさー」
コンコン
「タイミング。……はあい、誰ぇ？」
「佐久間ぁ、今日の仕事どうだった…て、Aさんなんでいんの？」
「阿部ちゃーん、タイミング悪いよー」
「え、なにが？ え、え？」
「まっ、いいや！ 実はねぇ！」
阿部ちゃんが部屋に来ると最初はブーッと頬を膨らませたけど、すぐににぱっと笑ってベットを降りた佐久間くんは今日の事を今度は笑顔で話していた。
「てなわけで、次こそは勝ってみせるでやんすよ！！」
「おう！その意気だ！佐久間なら、やればできるっ！」
「にゃはは！」
うん、あべさく最高だわ。
阿部ちゃんと楽しそうに話してるから、邪魔をしないようにそっと部屋を後にした。
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ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» 教えてくださりありがとうございます(^^) (2021年1月19日 19時) (
レス) id: 4f915fb25c (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ちょっとした変化の1ページ目の最後のとこが名前変換されてないですよ？？ (2021年1月19日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様。お返事が遅くなりすみません！そして、あけましておめでとうございます！どうぞ今年も宜しくお願いします(^^)のんびりスタートとなってますか、また楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月8日 23時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 明けましておめでとうございます♪今年も素敵なストーリー楽しみにしています(☆▽☆) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - SACHIさん» ヤバいですか（笑）やばくなるように書きましたので、その反応が有難いです(o^^o) (2020年12月31日 9時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月30日 10時
