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「ここに来るまで俺たちの大半は一人暮らしだったからね。誰かに見送ってもらえるって嬉しいことだなって。あとは"おかえり"って言われるの同じくらい心が温かくなるよね」

「そっか」



言われてみればそうかもしれない。

私もここの管理をするまでは、時々元彼に言われていたような気がするけど、思い出せる記憶の中ではずっと彼の帰りを寂しく待っていたような。




「なにか思い出しちゃった」

「……ふふ、大丈夫だよ」



じゃがいもを剥いていたら顔を覗き込まれて、舘様も剥くのをお手伝いしてくれるみたいだ。



「ねえAさん」


えっと今日は誰が夕飯食べるっけ?

じゃがいも何個剥こうかな。


「なあに?」

「あの人の事もう大丈夫そう?」

「……えっと、」



多分元彼のことだよね。

あれから、あの警察署での出来事から今のところ何も起こってない。


あの後彼はどうなったんだろう。



「きっともう大丈夫だよ」

「そうか。もし何かあっても、一人で抱えないでね。俺たちが居るから」


人参を片手にとてもカッコイイことを言ってくれる舘様。


ふふと笑うと舘様も笑ってて、穏やかな時間が過ぎて行く。









「なになに〜? 舘にAさん仲良さそうやんか!」

「あ、康二おかえり」

「康二くんおかえりなさい」



バタバタと廊下を走る音がしてたけど、康二くんが帰ってきてたんだね。

手洗いを済ませると、私の隣で包丁を握って「これ切ればええか?」と、康二くんもお手伝いしてくれるみたい。



「ありがとう。お願いできる?」

「ええよ〜、任せとき!」

「康二、今日はどうだったの?」

「なんかなぁ、さっくんと二人でロケやってんけど、アカンでこれは!」

「なにが?(笑)」



あ、糸こん忘れてた。

お鍋お鍋と。

あとは買ってきたお醤油に……



「どっちも煩いやん!? よくよく考えたら誰が纏めんのよ!ってなってなぁ。まあ、楽しかったけど(笑)」

「まあ確かに。煩い現場だったことだけは想像つくよ(笑)」

「せやろ? Aさーん、鍋に野菜入れんで!」

「お願いしまーす」



うふふ、三人も居ると楽だなあ。




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作品ジャンル:恋愛
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ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» 教えてくださりありがとうございます(^^) (2021年1月19日 19時) (レス) id: 4f915fb25c (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ちょっとした変化の1ページ目の最後のとこが名前変換されてないですよ?? (2021年1月19日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様。お返事が遅くなりすみません!そして、あけましておめでとうございます!どうぞ今年も宜しくお願いします(^^)のんびりスタートとなってますか、また楽しんでもらえるように頑張ります! (2021年1月8日 23時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
- 明けましておめでとうございます♪今年も素敵なストーリー楽しみにしています(☆▽☆) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - SACHIさん» ヤバいですか(笑)やばくなるように書きましたので、その反応が有難いです(o^^o) (2020年12月31日 9時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年10月30日 10時

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