甘える、甘えたい？ （リク） ページ15
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あー肩が凝る。頭も重い気がする。
これは来るなと思って空を見上げると、どんよりとした分厚い雲が空を覆っていた。
「今日は外に干せないなぁ」
「ほんとだねえ。雨降りそうでやんすね？」
独り言のつもりで呟いた声に返答があって、ビックリして一歩下がったらその拍子にズキンと頭に痛みが走った。
そのせいでよろめいた体を「おっと」と俊敏な動きで佐久間くんが助けてくれたおかげで、雨の降り始めた地面に叩きつけられなくてすんだ。
「翔太から聞いてるよー。Aさん、雨の日って頭痛くなるんでしょー？」
ソファまで肩を借りて歩く。
座って肘置きに崩れかける体。
ドサッと隣に座ったのは佐久間くんだよね。
ごめんね、ちょっと今構ってあげられない。
グイッと肩を引かれて「なに？」と聞く間もなく、すとんと落ちたのは佐久間くんの太ももの上だった。
大きく瞬いた視界に見えたのは、佐久間くんの愛らしい笑顔。
「にゃはは！ ゆっくり寝てていーよ」
「え、でも、」
「よしよーし、痛いの痛いの飛んでけ〜」
目を泳がせていれば彼は私の瞼に手を乗せて暗闇を作り出してくれて、もう片方の手は頭を優しく撫でてくれる。
しかもおまじない付きだ。
「いっつも甘えてばっかだからね。たまには甘えてくれていいんだよ〜」
なんて、ほんと皆優しいな。
私は男の人は元彼しか知らないから、彼は付き合っていた時は優しい人だったけど、今思えば優しいだけの人だったから。
なんでも私が居ないと出来ないし、体調崩せば死にそうだと言いながら丼物余裕で食べるし。
「ねえAさん、答えなくてもいいから聞いててね」
ん、なんだろう？
「Aさんが元彼を忘れて誰かと付き合うってなら応援したいと思ってんの」
ドキッとした。
元彼のことを思い出してて、この話をされたから。
「たぶんね佐久間じゃあAさん頼ってくんないでしょ？ 今だって強引にしてるだけだしね」
ううん、そんなことないよ。
頼りにしてますよ？
「だからさうちだと照やふっか辺りおすすめでやんすよ？ ふっかはふざけてるけし顔デカいけど、周りをよく見てるし優しいし。照は佐久間より年下だけど、ほんとしっかりしてて頼りになる。どっちもちょーおすすめ物件です！」
「……物件って。(笑)」
思わず喋っちゃったよ。
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ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» 教えてくださりありがとうございます(^^) (2021年1月19日 19時) (
レス) id: 4f915fb25c (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ちょっとした変化の1ページ目の最後のとこが名前変換されてないですよ？？ (2021年1月19日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様。お返事が遅くなりすみません！そして、あけましておめでとうございます！どうぞ今年も宜しくお願いします(^^)のんびりスタートとなってますか、また楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月8日 23時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 明けましておめでとうございます♪今年も素敵なストーリー楽しみにしています(☆▽☆) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - SACHIさん» ヤバいですか（笑）やばくなるように書きましたので、その反応が有難いです(o^^o) (2020年12月31日 9時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月30日 10時
