熱に浮かれて （リク） ページ12
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朝起きて、いつものように洗濯機を回してからキッチンへ移動。
すると既に起きていたらしい舘様に「おはよう」と言われて、ビクッと肩が跳ねた。
「Aさん、ちょっと良いかな？」
そう言うと彼は、私の前髪をそっと上げてもう片方の手を額に当てた。
「………熱あるね」
「あー、やっぱり」
昨夜寝る時から若干感じていた不調。
そして朝起きたら喉は痛いし、頭がガンガンしていたから、これは風邪ひいたかなって。
かと言って熱はないと思ってたし、みんなのご飯の支度に洗濯に掃除と休んでは要られないからと部屋から出てきた。
「ちょっとこっち来て」
「…宮舘くん？」
手を引かれリビングのソファに腰掛けると、救急箱から持ってきてくれたのは体温計。
「ほら計って」と差し出されたのを黙って見てる私に彼は、
「計らないとキスするよ」
「ええっ！？」
とんでもない事を言ってきた。
すぐさま受け取って脇に挟んでたら「それはそれでなんかショック」と言われたけど、突然キスするなんて脅し以外なんでもないわ。
ピピピ
「38℃あるね。あれでしょ、熱があるって分かると途端に具合悪くなるんでしょ？」
「うううっ」
その通りです。だから計りたくなかったんです。
舘様は体温計をテーブルに置いて、リビングのエアコンの温度調節をした後にパタパタとスリッパの音を鳴らしながら二階へ上がっていった。
次に戻った時には毛布を抱えて。
「とりあえず寝てて。朝食は俺が作るよ」
「あ、でも、」
「良いから」
問答無用とソファに寝かされ、体に掛けられた毛布。
ふわりと香ったのは舘様の香りかしら。
申し訳ないなと思っていたのにも関わらず、案外すんなり眠りに落ちた私が次に目覚めたのは、少し騒々しくなった頃。
「あ、Aさん大丈夫？」
「……ん、」
一番に私が起きた事に気がついたのは阿部ちゃんで、目の前に膝をついて私と同じ目線になった。
そっと額に触れ「まだ熱いね」と、優しい声色にホッとする。
「舘さーん、まだ熱高いわー」
「そっか。だったら部屋で寝かせてあげる方が良いね」
「じゃあ俺が連れて行くよ」
「阿部、いける？」
「Aさんくらい余裕だわ！」
なにやら二人で話し合ってる。
その後突然に浮いた体と、感じる浮遊感に驚いていたら「部屋まで運ぶから掴まっててね」と、阿部ちゃん。
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ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» 教えてくださりありがとうございます(^^) (2021年1月19日 19時) (
レス) id: 4f915fb25c (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ちょっとした変化の1ページ目の最後のとこが名前変換されてないですよ？？ (2021年1月19日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様。お返事が遅くなりすみません！そして、あけましておめでとうございます！どうぞ今年も宜しくお願いします(^^)のんびりスタートとなってますか、また楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月8日 23時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 明けましておめでとうございます♪今年も素敵なストーリー楽しみにしています(☆▽☆) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - SACHIさん» ヤバいですか（笑）やばくなるように書きましたので、その反応が有難いです(o^^o) (2020年12月31日 9時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月30日 10時
