え、待って○○すぎ シリーズ番外編！！

#6 ページ25

──…「「「ありがとうございましたァ──ｯ！！！！」」」


何とか無事に試合は終わり、2-0、ストレートで白鳥沢チームの勝利となった


「ウシワカ居なくても、メチャクチャ強かったな」

「な〜！マジで予想外だったわ」


大学生チームが体育館入口から外へ出て、扉が「ガタンッ」と閉められる



「お疲れ」
「お疲れ様です」


その瞬間、瀬見と白布が同時に鈴川に声を掛けた


『……っ……、つっ…かれたぁぁあ〜〜〜…ｯ！！』


息を吐き出すようにしてそう叫ぶと、鈴川は正面から二人の肩に腕を回してもたれかかった

いくら男装をしているとはいえ、中身は完全に鈴川なわけで

瀬見と白布は「ボンッ」と効果音がつきそうな程顔を真っ赤に染めた


「ははっ、流石に疲れたよな。久しぶりだったもんな」


その光景を見て、大平が笑ってそう言った


『いやぁ〜、体力的にってより、気疲れの方が凄いかな…』


鈴川が眉を下げて苦笑する

すると、皆が何かを思い出したかのような顔付きになった


「というかお前等、前以上にコンビネーション良くなってなかったか？」


そんな皆の気持ちを代弁するかのように、瀬見が白布と鈴川に向かってそう言い首を傾げた


「『ｷﾞｸｯ)』」


『えっ！？あ、えっ！？！？そ、そうかなぁ〜？？まぁ、それも私と白布君の愛の力ってやつだよね〜…ｯ！！』


明らかに動揺して、鈴川が目を泳がせながらそう答える


「恥ずかしい事言わないでください…」


対して白布は、視線を横にやりながら頬をじわじわと赤く染めてそう言った


(((でも否定はしない、と)))


そんな白布を、他の部員達は微笑ましそうに見つめる



『というか天童…、ちょっとツラ貸せやぁｯ！！！』


「Aちゃん怖ァ〜い♪」


鈴川は途端に鬼の形相になって、天童を追いかけ回した

天童はピョンピョンと飛び跳ねながら鈴川から逃げている

部員達は苦笑するしかない


「まぁまぁAちゃん！そうは言ってもさァ！

──楽しかったでショ？」


天童がニヤニヤしながらそう言って、鈴川はピタッと全身の動きを止めた


ふと周りを見渡すと、皆が微笑ましそうにこちらを見つめている



『………、──まぁねっ！』



鈴川が屈託のない笑顔でそう言って、部員達は皆、嬉しそうに笑った


……その後、バレー部の間で、白鳥沢には超絶ハイスペックイケメン部員が居るという噂が、一時期広まった





鈴川☆男装【END.】

#？？★再会→←#5

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラクター

赤葦京治

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