え、待って○○すぎ シリーズ番外編！！

#5 ページ24

冷や汗を垂らしながら、訝しげな眼差しで山田を見ると、大学生チームの主将である彼がそう言った



山田はキョトンとした顔になった後で、『ん〜…』と顎に手を添え考える素振りを見せる


その後、勢い良く顔を上げた




『──白鳥沢学園高等部、男子バレー部三年WSの、山田太郎です』



『よろしくなっ！(ニッ』




ハッキリとそう言って、何とも清々しい笑顔を見せる山田




「「「っ…！！？」」」




それを見た大学生チームは、全員が息を呑んだ


徐々に頬が赤くなっていく



…かと思えば、一斉に皆山田から顔を背けた




『！？っへ…？！』




山田は驚いたように目を見開く


部員達は頭を抱えていた




(((落ち着け！こいつは男だ！早まるな！！)))



(((俺はソッチじゃねぇぇえ〜〜〜ｯ！！！！)))





(…？何だ？？)




山田は不思議に思いながらも、白鳥沢チームのコートへと戻った





『山形ァー！ナァイスレシーブ！！』



山田はそう言って、山形とハイタッチをする



「でもお前、俺が取りやすいように手加減しただろ。それであの威力って凄ぇわ」



『へへっ、サンキュー！』



そう言って笑ってみせた後、彼(？)は五色へと視線を移す



『五色！ちょっとは冷静になったかぁ〜い？』



ニヤニヤしながらそう言った山田に、五色は「ゔっ」と口ごもる


どうやら山田は、最初から五色がサーブをミスると予測していたようだ




「すっ、すみませっ…」



『ははっ！良いよ良いよ、全力でかかってきな！俺も負けないからな〜！』



山田がわしゃわしゃと五色の頭を撫でながらそう言う


五色は目を丸くした後で、ピンッと背筋を伸ばした



「はっ、はいｯ！！」



「「甘やかさないでください」」



山田に向かって、白布と川西がそう言い詰め寄る



『っえ…！？す、すみませんｯ！？』



二年生組にジト目で迫られ、山田は冷や汗をかいた








「……白鳥沢って、もっとお堅ぇイメージだったんだけど」



「なっ！でも…」




「──何か、楽しそうだな」

#6→←#4

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラクター

赤葦京治

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す