え、待って○○すぎ シリーズ番外編！！

#2 ページ17

「…Aさんは、どうしてバレー始めたんですか？」



意を決してそう聞くと、Aさんは特に動じる事なく答えた



『あぁ、実は私、小四の時にこっちに引っ越してきたんだけど、その前の小学校の友達に無理矢理引きずり込まれてさ』



「！？そうだったんですか」



思わず目を見開いた

Aさんって、元々宮城に住んでたわけじゃなかったのか……



『自分にどのポジションが向いてるのかとか、そんなの最初は全然分かんなかったし、一通り全部練習させられたんだけどね』



Aさんが苦笑しながらそう言う

成程、だからどこでも上手くこなせるのか…




「……じゃあ……、結局WSになったのは、どうして……」




俺がそう聞くと、Aさんはギクッとあからさまに動揺した



『…あ〜〜……、だってさ』



「はい」




『………じゃん』



「……え？」




声が小さく、良く聞こえなくて、俺は聞き返した

すると、Aさんはガバッと顔を上げる




『っ……エースってカッコ良いじゃん！！私エースになりたかったの！』




Aさんが顔を真っ赤にしてそう叫ぶ


俺は思わずポカンと口を開けた




『…っこ、子供っぽいから、あんま言いたくなかったんだけど……』



目を伏せて、Aさんは恥ずかしそうにそう言った





「……、……っ…はは…ｯ」



『！？ちょっ、笑わないでよ〜！？』




思わず笑みを溢した俺を見て、Aさんは慌てている



…Aさんでも、こんな風に恥じらう事があるんだな

それに、あまり言いたくない事なのに、話してくれたんだ




──その事実が、すげぇ意味分かんないくらい、嬉しかった

#3→←#白布賢二郎★自主練

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラクター

赤葦京治

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す