え、待って可愛すぎ【白布賢二郎】

50話 ページ50

──ピッ




ピッピィ──ｯ







二セット目終了の笛が鳴る




私は少しの間、放心状態だった







「っ……」





「「「わぁぁぁぁああああああああああああｯ！！！！！！！！！！？？？？？？？」」」





「すげぇ…っ！！」


「ここでブロード！？」



「第二セット、取り返した──！！？」






みんなの叫び声が聞こえる中、私は自身の右手を見つめていた





…少しだけ、震えてる






あぁ……、凄いな。凄い。


何だこの感じ




今までずっと、目の前には壁が立ちはだかっていて、それをぶち抜くことだけを考えてきた




だけど今、初めて、ネットの向こう側が見えたんだ






こんなバレー、したことがない



ブロックを振り切るなんてこと、考えたこともなかった




そもそも、こんなに自由に、バレーをしたのは初めてだ






…そして、私をそうさせたのは






(…最後のブロード…、初めて合わせたのに、トス、完璧だった)






中学の頃のセッターとは、全くもって正反対


スパイカーに常に尽くし、そうあるための努力を一切惜しまない


そして、土壇場での私の無茶な攻撃に、ちゃんと合わせた




思わず彼…──白布君の方を見ると、彼は、







──笑っていた






今までに見せたことのないような、優しい、心底嬉しそうな顔で、目を細めて、私に向かって笑みを見せていた




　


『っ……』







…ホント、何なんだこれ

一度に色々なことがありすぎて、整理がつかないのだが






(あ〜〜〜……、……どうしよう)







もうこれから白布君のこと、「可愛すぎ」とか言えなくなっちゃいそうだ

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
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ラッキーキャラ

白布賢二郎

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