え、待って可愛すぎ【白布賢二郎】

44話 ページ44

NoSIDE



「「「！！？」」」





その場にいる全員が驚いた


公式試合では何度も目にしたことがあるはずのサーブ



だが、今日の試合でそれを使ったのは、これが初めてだった






「っ、覚っ！！」





瀬見が焦った様子で叫び、天童が冷や汗を垂らしながらレシーブに入る


…が、乱れた





(ひぇぇえ〜〜！？威力ヤバ過ぎでしょ──ｯ！！)





天童は思わず自身の両腕を摩った



瀬見が急いでボールの落下地点に入り込む





「若利ｯ！！」





咄嗟に上げたトスとは思えない程、高さも位置も、完璧だった





(トスさえ上がれば、それでいい)





牛島が助走に入る


その様子を、Aはじっと見つめていた


　



(不利な状況であってもただ飛んで、相手ブロックをぶち抜く。私もウシワカも、状況だけ見れば変わらない)





(……違うのは、こいつはそのことを全く気にかけていないということ)





自分と重ねて萎縮するなんて馬鹿馬鹿しい。気にしていない相手にそんなことをしても、舐めていると苛立たせるだけだ





(超高校級エース、日本で三本の指に入るほどの強力なスパイカー。他校のほとんどの奴等がこいつに警戒し委縮する。

……でも、ネット挟んで向かい合った以上、私は……！)





牛島の前へ、Aは飛んだ

そのブロックの到達地点は高い




……先程までのブロックとは違う、執着心のようなものを感じた






「…！」





何を思ったのか、牛島はストレート側に打とうとしていたボールを、クロス側に打った





……だが、








──そのボールは、自身のコート側に叩き落された








牛島も周囲の人間も、何が起きたのか理解出来ず、目を見開いた






強い人間ほど、止めてみたくなる


相手が気にしていないのならば、こちらも容赦はしない





だから、









『──負けねぇよ、ばぁーか』

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラ

白布賢二郎

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