え、待って可愛すぎ【白布賢二郎】

36話 ページ36

──…「おい、A」




『！……え、何？』





一セット目終了後、これから二セット目を始めるというところで、ウシワカが私に声を掛けてきた



ちなみに一セット先取したのはあっちのチーム






「──お前、俺をなめてるのか？」





『！！…………っえ？』






……なめてる？私がウシワカを？そんなわけ……、





「ブロックをする気がないだろう。どうしてそんなに弱腰なんだ」





『…………っ』







……否定出来ない





確かに、全力でブロックをしに行っているとは、言えなかった




直前で、どうしても腰が引けるんだ







──あの頃の情景が、蘇るから







『……………』






…けど、こんな気持ちでプレーしちゃ、相手に失礼だよな






(……やっぱり、今の私に、バレーは……)







「お前と俺を一緒にするな」




『ｷﾞｸｯ)』






……あぁ……、だよね



超高校級エースが私なんかと一緒にされたら、そりゃ怒るよね。悪気はないんだけど。






「…だが、お前には力があるだろう。前にも言ったが、お前は何も悪くはない。中学の事なんか忘れろ。


──全力でかかってこい」






『…！！』






その言葉に、思わず目を見開いた


周囲の人も驚いた表情だ





　
…こいつが私に、こんなことを言うなんてな…、これは慰めなのか励ましなのか



…いや、そんな器用な人間じゃないか





(中学の時とは違う…、分かってる。今のうちの司令塔は、この青年なんだから)





いつまでも引きずってはいられない



忘れられるものなら忘れたい





だったら今は、それから抜け出すためにも、まず…───








(──…彼(白布君)を、信じるしかない)

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラ

白布賢二郎

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