え、待って可愛すぎ【白布賢二郎】

1話 ページ1

『おはようございまーす！』





校門を潜り、いつも通り教師達に挨拶をする


教室に入り、いつも通りクラスメイト達と挨拶を交わす


HRが始まるまで、いつも通り友達と他愛のない話をする





…いつも通りの、何の変化もない一日の始まりだ








………………ん？




あぁ、そうそう。






どうも初めまして！白鳥沢学園高等部3年1組、鈴川(すずかわ)Aです！



別に暗い性格ってわけじゃなくて、むしろ五月蠅いくらいの奴なんだけれども、ふとたまに冷静になると、ただの真面目な奴になっちゃうかもな…(苦笑)



まあそれも無理はないかもしれない




あの白鳥沢学園に通っているというのに、何の刺激も衝撃もないごくごく普通の生活を送っている

まあ別に学校の名前に乗っかる気なんかサラサラないけどさ？



つまらないことが大嫌いな私にとっては、やっぱり毎日が少し億劫だったりする




…だからといって、"もう"何かを始める気にもならないのだけれど







「──なぁおい！A！」







…すると突然、聞き慣れた声がした



顔を上げて声の主を見ると、…予想通り





私と同じクラスであり隣の席の、瀬見英太だ





確か何か部活をやっているんだっけ？朝練がどうのとよく言っている



去年から同じクラスになり、向こうから声を掛けられ、まあ割と良く話す仲ではあると思う




…何でそうなったのか、良く分からないけれど






『……何？何か用かい？』






朝練で疲れてるだろうに、元気だな〜


少しは休めばいいのに




呑気にそんなことを思っていると、彼は私に向かってこう言った









「お前さ、男子バレー部のマネージャーやってくんない？」








・








『……………は？』








……前言撤回









──…普通で平凡な日常の方が、まだ良いような気がします。

2話→

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラ

白布賢二郎

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