え、待ってカッコ良すぎ【白布賢二郎】 (ページ47)

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97話ページ47

『ブハッ！！』

…それかぁぁぁああああああああああｯ！！！！！！！

そりゃそうだわそれ以外ねぇな！！！！？

でもまさか、白布君がそこ追求してくるとは思わなかったな…、というか、てっきり分かったものだと思ってたんだが

(……どうしよう、はっきり言った方が良いのか？死ぬ未来しか見えないが)

でも、ちゃんと言いたい、…気もする

白布君の方を見ると、彼は私をじっと見つめていて、目が合うと、少し伏し目がちになって照れくさそうに頬を赤く染めた

(…は？え？かわ…っ)

『白布君だよ』

いつの間にか反射的にそう言っていた

白布君は目を丸くしてまた私の方を見る

『──私にとって一番のセッターは、白布君しかいないよ』

一度言ってしまえば簡単に言葉は出てきて、私は白布君に向かってはっきりとそう言った

少しの間呆然としていたけれど、次第に彼の顔が耳まで赤く染まっていく

「…そう…ですか。

──嬉しいです。ありがとうございます」

……あ……

(……まただ)

初めて会った時からは想像出来なかった、白布君のこの表情

無表情というか、いつでもクールで、あんまり表情を崩す事がなくて、可愛いしカッコ良いけれど、やっぱりどこか高校生らしくはなくて

勿論そんなとこも良いなと思ってたけど…

(ここまでくだけた、年相応な笑顔は、初めて見た…ｯ)

──ちょっと待ってください。本当にちょっと待ってくれ。

焦るな鼓動、止まれ私の心臓。頼むから一時停止して。

(っ……、ダメだ、全然止まんねぇ……)

…あれ？止まったら死ぬか？？

「…？あの、Aさん…？」

立ち止まったまま動かなくなった私を見て不安になったのか、白布君は私の顔を覗き込むようにして声をかけた

本人は無自覚だろうが、完全に上目遣いになっている

『………』

誰か、119番