え、待ってカッコ良すぎ【白布賢二郎】 (ページ45)

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95話ページ45

『………？』

？………？？………？？？

(……っぇ、)

えぇぇぇえええええ〜〜〜〜〜ｯ！？！？！？！？

『！？！？しっ、白布くｯ…』

「俺は、あの時からずっと、牛島さんだけではなくて、貴方にもトスを上げたいと思っていました」

「──俺の手で、貴方の前の道を切り拓きたいって」

(……！)

白布君が、真剣な声色でそう言って、思わず目を丸くする

…そんな事言われたのは、初めてだなぁ……

前にやった三対三の時とか、似たような感じの事を言ってはいたけど

──まさか、あの試合を見てからずっと、そんな事を考えていたなんて

それにしても

『っ…あははｯ！ホント、白布君は凄いよねぇ……』

「？」

『中学の時やりたいって思ってた事、全部やり遂げちゃうんだから』

有言実行なんて簡単に言うけど、全然簡単な事じゃないもんな

それに、白布君の目標は、本当にたった一人にしか出来ない事だった

牛島にしても

……私にしても

『まーでも大丈夫！中学の時のバレーは、重い記憶のままだけど』

『──今は、私にとって一番だと思えるセッターに、出逢えたからさ』

「……ぇ……」

私は立ち上がって、コートの方へと歩き出す

『そんじゃっ！練習再開しようかー！』

「…ぇ、あの、Aさ……っ！」

白布君の言葉が途中で途切れた

…あー……、もしかして私、耳まで赤くなってんのかな……

「っ……」

──いや、だって、鈴川さんと二人で練習するんだろ…？練習どころじゃなくならねぇか…？

(……確かに、練習どころじゃねぇかもな……)