88話 ページ38
──…放課後
ガラッ──
『バンッ)よーお前等!言い忘れてたけど、IH予選優勝おめでとー!!今日も頑張ってこーぜぇー!』
体育館の扉を勢い良く開け、既に来ていた部員達に私はそう言い放った
今日も元気なバレー部員達は、「おぉぉーッ!!」と右拳を上げる
いいねぇ、青春だねぇ。まぁ冷めた奴等もいるけどね
「A」
『ん…?』
名前を呼ばれ振り向くと、牛島が立っていた
「優勝するのは当たり前だ。俺がいるチームだからな」
『あっはは…、左様でございますか』
相っ変わらずの自信家だなぁ…、無表情でとんでもない事を言う
ここに徹が居たらブチギレ案件だぞ
…まっ、何の反論も出来ませんけどね
『流石の活躍だったよ、お疲れ。今日も頼むよ主将』
ポンポンっと牛島の肩を叩いてそう言った
さぁ〜て、私も準備しますかね
そう思って動き出そうとしたところ、私の頭の上に、彼の大きな掌が置かれた
「──お前こそ、頼んだぞ」
『……っぇ……』
……いつも、表情筋がピクリとも動かない無表情がこいつの特徴だったのに
──口角を上げ目を細めて、柔らかく微笑んだ牛島を見て、動揺が隠せなかった
……ほ、本当に牛島か……?
あの牛島が、こんな表情で、私に「頼んだぞ」なんて言って、今も尚私の頭を撫で回してるなんて、信じられるか…?
『っ……!う、牛島!さっさとアップとれ!私は準備をする!!』
とうとう何かに耐えられなくなった私は、牛島を押し退けてそう言った
ホンッッットにこいつには恥じらいというものがないのか…ッ!!
あいつの事で赤くなっている自分に苛立ちを感じ、頬をパンパンと叩いた
何か凄い悔しぃい……
(……にしても、マジでびっくりしたな。白布君だけじゃなく牛島まで……、一体何なんだ……?)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーキャラ
白布賢二郎
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作者名:桜 | 作成日時:2019年10月10日 19時