74話 ページ24
「……やっぱり、そうなのか……」
俺は太一の顔を見れずに斜め下を向いた
まさかとは思ってたけど、ホントに……、
「っ………」
「…今頃気付くなんてな。分かりやすかったぞ、お前」
「はっ…!?」
太一によると、部員のほとんどがもう俺の気持ちに気が付いているらしい
嘘だろ…、俺自身ですら半信半疑だったのに…。
「………」
「……で?これからどうすんの?」
「……どうするって……」
俺は太一の言葉に悩む
好きだと気付いたからといって、これからどうすればいいって言うんだ?まだ気持ちの整理がついていないのに
「………」
「……賢二郎。何か盲目的になってるみたいだから、念のため言っとくけど……」
「──これから試合だからな!?決勝だぞ!?!?」
「……!!(ハッ」
太一に勢い良くそう言われ、俺はハッとする
……まずい、すっかり忘れていた
いや、及川ぶっ潰すとは思ってたけど
「試合前にお前に不機嫌になられると、空気悪くなるんだよ。さっさと正気に戻れ!」
「っ……、わ、悪かったな」
俺を見て、太一はやれやれと溜息を吐いた
どんだけ盲目的になってたんだ俺は……。
そうだ、集中しろ
……Aさんも、怖がってたかもしれないな
「──よし。じゃあさっさと戻るか」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーキャラ
白布賢二郎
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作者名:桜 | 作成日時:2019年10月10日 19時