え、待ってカッコ良すぎ【白布賢二郎】 (ページ18)

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68話ページ18

『！』

後ろから聞き慣れた声がして、思わず振り返る

すると、そこには案の定……、

不機嫌そうな顔をした、白布君が立っていた

『あ……、ごめん白布君！もう時間だった！？』

何か、怒っているような気がする……、これはまずい。

「……いえ。来るのが遅かったので、様子を見に…」

『そうなんだ。ごめんね！？同じ中学の同級生に会ったもんで……』

そう言うと、白布君は鋭い目付きで二人を見た、……気がした

え、え、やっぱり怒って……、……はっ！！

(良く考えなくても、これから試合する敵同士じゃん…！今回だけじゃなくて、今までも何回か戦ったことがあるわけだし、そりゃあ一触即発状態に陥っても仕方ないじゃんか…！！)

私のバカァ──ｯ！！！！

『じゃ、じゃあもう行こうか…！徹、はじめ、また後で…』

「ちょっと待って。……セッター君」

一刻も早くここから立ち去ろうとすると、徹が白布君を呼んだ

白布君は無表情で徹の元へと行く

え、怖い怖い
ホラーだよホラー

大丈夫なのかこれ

私には聞こえなかったけれど、徹が白布君に向かって何かを言った

白布君は険しい顔をしている

何を話してるんだろう…。

「──じゃあ、A。また後でね♪」

「またな」

話し終わったらしい徹はにっこりと笑って私に手を振り、はじめも一言言い残してその場を後にした

……な、何だったんだろうか……。

『えっと……、行こうか、白布君』

「……はい」

彼の表情は険しいままで、歩いている最中も、何かを考えているようだった

『……徹に何言われたの？』

「……別に、大した話じゃないです」

私が聞いても、彼は何でもないとはぐらかすばかりだった

……けれど、

「……徹底的に叩き潰す(ﾎﾞｿｯ」

『！？！？』

ホントに何言われたの！？！？汗