変人とは「普通じゃない人」のことをいうpart3【山田三郎】

131話 ページ31

『！？えっ、あっ……、』




「三郎ｯ！？」








「っ……！」






突如現れた僕を見て、驚いている二人



でも僕は僕で今、驚愕している








……Aが……、泣いてる……。






もしかしなくても、僕のせいで……？






泣き顔なんか、初めて見た……。







「……っ……、



Aッ、本当に、ごめんｯ！！」






僕はAの前に立って、思いっきり頭を下げた


上から、Aの困惑している声が聞こえる







…僕はそれから、今まであんな態度を取ってきた訳を全て話した
　


途中途中、声が震えたけれど









『……えぇっと……、

……それじゃあ、嫌いになったわけじゃないってこと……？』




「全ッ然！！！」






僕が即答すると、また涙を流し始めるA


！？えっ！？何で！？？







『……何だ……、良かったぁ…っ！』





心底安心したようにそう言った後、Aは僕に抱き着いてきた



っ ！ ？






……こういうの久しぶりだから、心臓に悪いんだけど…っ！！







『バカ……、三郎くんのバカァ…ｯ』





「ごっ、ごめんなさい……」





『本ッ当に馬鹿だよ！まぁ、私も私で悪かったと思うけど……、


──私は三郎くんのこと、大好きに決まってるのにさ！』






「っ……、



……うん……、ありがとう」






『そ れ に ！』






Aはさっきよりも僕に顔を近付けて、耳元で恥ずかしそうに呟く






『……私、三郎くんに関しては、結構嫉妬しちゃってたりするんだよ……？
女の子からラブレター貰ってたのもそうだし、それ以前に、冗談っぽく流してたけど、一郎さんにベッタリなの見たりした時とか……』





頬を赤く染めて、そう言った



そんなAを見るのは久しぶりで、僕まで頬が蒸気してきた





というか、可愛すぎないか！？本当に僕の彼女！？しかもあれラブレターって嘘だから！！









「俺空気じゃねぇか……」

132話→←130話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラ

山田三郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す