好きなものを好きだと【逢坂壮五】

7話 ページ7

──14年前





ずっと家の中にいて、親の言う通りのことをしてきて、毎日が退屈だった



…自分が、人形のようだった





ある日ふと、いつものように一階の窓から外を眺めていると、庭に人影が見えた



危ない人かもしれないと思い、窓を開けて覗くと、そこには…






──幼い、女の子がいた






「…っえ、」





…間違って迷い込んでしまったのだろうか？そう思ったけど、





『ねぇキミ、いつも退屈そうにしてるよね』





この言葉から、違うんだと分かった






『ずっとおうちの中にいても、つまんないよ。ねぇ、』




『一緒に遊びに行こう──！』







……それから彼女は、僕を外の世界へ連れ出した




一切の汚れがない、鮮やかな景色を見せてくれた





「…こんなきれいなところには、来たことないな」




今までは何もかも、ちゃんと見ようとしてこなかったから……




すると、彼女は笑って、





『まだかまだあるよ。もっともっときれいなところ。キミの知らない世界。だから…

──これからも一緒に、いろんな景色を見に行こうよ…──！』





そんなことを言った





もちろん一緒に行きたい


連れて行ってほしい




……だけど……





「…うれしいけど…、ごめん。僕には、やらないといけないことが…」



『それって、本当にキミがやらなきゃいけないことなの？』




「！…え、」





『そうじゃないなら、投げ出してもいいんじゃない？まだ子供なのにおかしいよ、そんなの。

でも、それが本当にキミのやりたいことなら、それが終わってからでもいい！

だから、また一緒に遊ぼう？』






今まで、こんなことはなかった



周りに、こんな子はいなかった







「っ……うん…──！」








これが、幼馴染との出会い

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーナンバー

5（逢坂壮五）

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