顔面彫刻なふたり。 (ページ10)

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ほっとけないページ10

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怒らせて、しまった。

ハンソリはいつも優しくて、なんでも受け入れてくれて、怒ることなんて滅多にない。そんな彼を怒らせてしまった。眠気なんて吹っ飛んだ。愛想つかされたかなとか、もう私のこと好きじゃないって言われたらどうしようと考えてるうちに勝手に涙が出てきた。

ガチャ

WN「A入るよー、……って、どうしたの」

『勝手に入ってこないでよ、着替えてたらどうすんの』

WN「ごめん」

『要件は？』

WN「あー……休みだって聞いたからゲーム誘おうと思ったんだけど、」

『今日はしない、だから出てって』

ウォヌオッパは何も悪いことしてないのに。こんなのただの八つ当たりだ。20代後半にもなって情けない。そう考えると、収まりかけていた涙がまた溢れてきた。

WN「出て行かない」

『なんで』

WN「可愛い妹がこんなに泣いてるのに置いていけるわけないじゃん」

『いいからほっといてよ………っ、』

WN「ほっとけないって。いくらでも八つ当たりしてもいいけど、誰にも見えないところでひとりで泣かないで。」

『ウォヌオッパ……なんでそんな優しいの、』

WN「Aが大切だからだよ。」

入ってきた時からずっと冷たい態度をとって、たくさん八つ当たりもしたのにそんな風に優しくしてくれるオッパが大好きだ。でもハンソリと付き合ってることは秘密だし、こんなの話せない。

WN「何があったの？」

『…………』

WN「俺には話せないこと？」

『そういうわけじゃ、ないけど………』

WN「ボノニと喧嘩でもした？」

『え？』

WN「え、違うの？」

『そ、そうだけど……なんで分かるの！？』

WN「A、ボノニと付き合ってるでしょ？」

『え！？』

WN「鈍感な奴らもいるから他は分からないけど、少なくとも、俺以外にクオズのヒョンたちも気付いてたよ。」

言葉が出なかった、まさかバレていたなんて。付き合い初めて一年経つけど隠し通せていると思っていた。ハンソリも私もお互いにみんなの前でくっつくことはしないし、変なボロが出そうだからと思って普段はそんなに話さないから。

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