誰よりも ページ20
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MG side
誰よりもAのことを見てきた。
誰よりもAと一緒に時を過ごしてきた。
誰よりも………Aのことが好き。
この気持ちに気付いたのはいつだったか、定かではないけれど遠い昔のことだ。ボノニと付き合ってることに気付いたのだって、Aのことをずっと見ていたから。Aのボノニを見つめる視線が女の顔だった。見たことないくらい可愛い顔、今では俺に向けられない顔。
それはボノニもそう。Aを見つめるその顔は俺と同じだった。俺の入る隙間はないんだって理解した。
Aは泣き疲れて寝てしまった。
MG「ボノナ、そんなところで盗み聞きしてないで早く入ってきたら?」
VN「………バレてたんだ、」
MG「お前の影が見えた。」
VN「ヒョン、やっぱりヌナのこと好きだったんだね」
MG「やっぱりって?俺、隠しきれてるつもりだったのにバレてたの?」
VN「顔でバレバレだよ。昔から気づいてた。だからこの前、二人で飲んでたのも嫌だった。それが原因でヌナと喧嘩したんだよね」
MG「え、そうなの?」
VN「うん。俺はヒョンのことも大事だよ、でもヌナは誰にも譲りたくないんだ。」
MG「分かってるよ。俺だってボノニのこと大事な弟だって思ってる。俺が入る隙間なんてないんだって気付いたからAのことは諦める。だけど、お前が泣かせるようなことあったら遠慮なく奪いに行くよ。」
VN「絶対泣かせない、幸せにするって誓うよ。」
この子になら、任せられる。本当にそう思った。
どこの馬の骨かも分からない男なら俺だって容赦なく奪いに行きたかったけど、彼女の相手は第2の家族で大事な弟。そんなの応援するしかないじゃないか。
数年前なら俺のこと見てくれてたのにな、もしアイドルになっていなければずっと付き合えていたのかもしれないと思うと、胸が痛くなった。そんなことは考えたくないのに。考えてもどうにもならないことなのに。どんな綺麗な子より俺はAがよくて、この先もAを超える女の子に出会えるとは思えないよ。
MG「ごめん、俺部屋戻るわ。お幸せにね。A疲れて寝ちゃったからそばにいてやって。」
VN「……ミンギュヒョン、ありがとう」
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リリィ - 面白そうな展開だったので続きを楽しみにしています (2月29日 0時) (レス) @page6 id: da37542565 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百合姫 | 作成日時:2024年2月20日 12時